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2008年3月

2008年3月 1日 (土)

Vol.107 『現場感覚を呼び戻せ。』

気がつくと、1か月の間、毎月決まった人との交流ばかりになっていた、なんてことはありませんか?

気があう人。いちいち説明しなくても、こちらの意図をちゃんとわかってくれる人。好意的に話を聞いてくれる人。わたしはここ最近、そういう人たちに囲まれて日々過ごしていることに気がつきました。

それはそれで快適でいいのですが、営業の最前線で活動している仲間たちと話していると、発想のズレが出ることがあります。たとえば、わたしが何気なくレポートに書いた、あるアイデアに対して、こう言われたことがありました。

「和仁さんはちょっと特殊で、世間の大半の人は、そこまでストイックにやれないよ」
「え~、そうかなあ?やってみれば、そんなに大変なことだとは感じないと思うけど」
「いや、和仁さんは自分を成長させること自体がモチベーションになっているかも知れないけど、普通はちょっと違う。“結果的に成長したい”欲求はあるけど、“成長すること”自体を目的に頑張れるかというと、それはどうだろう?」

そのことをわたしが分かって発信しないと、ごく限られた、和仁同様の「成長オタク」市場だけにしか受け入れられず、読者の共感が得られないことへの警告でした。
わたし自身、まだ36歳でそこまで絞り込む気もありません。もっと柔軟性を身につけなくては…。

そのようなことが重なり、今年はクライアントやいつも会う人たち以外でも、日ごろ接触しない人たちと会う機会を増やそうと考えています。出張講演で各地に呼ばれたときは、講演後は都合さえ合えば、なるべく懇親会にも同席して、参加者の声を聞くようにしたいし、久しぶりに営業的なこともやろうと思っています。わたしの会社も今年で10年目。独立したときの高揚感を思い出し、新しいステージに飛躍するためにも、今年は原点回帰の年にしようと思います。今年もよろしくお願いします。

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Vol.107 『複数のアイデンティティを自分の中に持っておく。』

テニスをしているときに、「私はテニスが上手だ」というプライドが強すぎると、自分がちょっと調子が悪くて普段は勝っている相手に負けてしまうとイライラします。テニス仲間のリーダーになっていると、負けることによってその地位を失ってしまう気分になってしまうのです。「私にはテニスの技術しかない」と思いこんでいたら、「今日の君は強かったね。負けて悔しいよ。でも、いい試合だった。ありがとう」というような感謝のメッセージを伝えることはできません。「テニスが上手だ」という役割以外に、自分の役割がたくさんあることをしっかりと記憶させておくことができれば、この場合も、私はテニスを仕事にしているという役割を思い出して、「私はテニスを仕事にしているのだから、テニスで勝って喜んでくれる人がいるのはよいことだ」とプライドを捨てて考えることができるのです。実際は自分が考えているほど地位を失うことはありません。

(『人生が変わる感謝のメッセージ』 中山和義 著 大和書房 P.79より引用)

いつのまにか、仕事と自分のアイデンティティが一体化するという経験、ありませんか?わたしは自分の肩書として「ビジョナリーパートナー」を名乗って以来、その名称と役割に愛着を感じています。だからこそ、気がつくと「和仁達也=ビジョナリーパートナー」となり、常に周りの模範であらねばならない、仲間達よりも一歩先を進んでいなくてはならない、というようなプレッシャーを無意識に抱え込んでしまうことがあります。

わたしが会長を務めるユメオカでは、提携コンサルタントが月末にこの1か月の活動成果をネット上で公開しあう習慣があります。それをお互いに読み合うことで、自分の狭い世界に入り込むことなく、仲間の経験値や情報を自分の中に取り込むことができます。また、仲間が人知れず実践し、成果をあげていることを知ることで、「自分も頑張ろう」と発奮材料になったりもします。
ただ、そのようなポジティブなとらえ方ができるのは、自分の心が前向きになっているときだけです。長い人生のサイクルの中では、テンションが低く、心が後ろ向きになりがちなときもあります。そんなときに仲間の頑張っている姿に触れると、相対的に「自分は頑張れていない」「仲間に引き離されていく」という感覚に襲われて、心がざわめいてしまいます。
その結果、自分のアイデンティティが下がっていくのです。しかし実際のところは、全人格的に自分が誰かに負けているわけではありません。とらえ方がネガティブだと、そう感じてしまうだけなんです。そんなときは、自分にはどんなアイデンティティがあるのかを思い出してみると視野が開けてきます。わたしの場合、父親であり、夫であり、事業主であり、著者であり、講演家であり、少林寺拳士であり、格闘技ファンです。どれかがヘコんだときは、ヘコんでいないほかのアイデンティティの世界観にどっぷり浸ると、だんだん元気が復活します。あなたは、どんなアイデンティティを持っていますか?

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今月の本棚 【2008年2月】

1)家族の病気はあなたへのメッセージ
田原祐子 著/総合法令

2)人生が変わる感謝のメッセージ ★
中山和義 著/大和書房

自己開示ができているか?いくつの役割をもっているか?いつの間にか忘れてしまっている何かに気づける1冊。

3)キャッシュ最大化計画

4)スティーブ・ジョブズ ★
林信行 著/アスキー

本というより、写真集という感じ。ジョブズの昔からの写真から伝わる歴史とエネルギーは一見の価値あり。

5)iPhoneショック ★
林信行 著/日経BP社

10年スパンでグランドデザインを描く。その意味をつかみ、自社と照らし合わせて考えたい1冊。

6)アダルト・チルドレンと家族
斎藤学 著/学陽書房

7)曖昧力
多湖輝 著/学研

8)LOVE理論 ★
水野愛也 著/大和書房

恋愛本の枠を超えた面白さ。ビジネス書ではないが、著者の思考パターンの妙に学ぶところが多い1冊。

9)犬が星見た
武田百合子 著/中公文庫

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