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2008年1月 1日 (火)

Vol.105 『ノウハウ公開は、発展の引き金。』

東海バネ工業が生まれ変わったポイントは、出し惜しみしないノウハウの発信にあります。製造技術ノウハウだけではなく、バネの在庫一覧を公開、自社で開発したバネの設計ソフトまで無料で提供しているのです。徹底的にノウハウを発信すると、お客さんはあなたの会社の自信を感じ取ります。あなたの会社を信頼せざるを得なくなります。ライバル会社はあなたの会社に戦いを仕掛ける気にもなりません。「戦わずして勝つ」とはこのような状態をいうのです。

(『「崖っぷち会社」が生まれ変わった3つの方法』 中山裕一朗 著
フォレスト出版 P.112より引用)

「ノウハウを公開しよう。そうすると、良い仕事を引き寄せられる」とはよく言われることです。たしかにそれは一理ある。でも多くの企業は行動に移す前に止まってしまいます。
なぜなら、「ウチの会社のどのノウハウを、どこまで出して良いのかわからない」から。そして、「それを出したら、どんな良いことがあるかがイメージできない」から。
そうなると、次に連想するのはマイナスなことです。
「仮にノウハウを公開しても、ライバルに盗まれるのがオチじゃないか」

大半の人がそう考えます。その結果、実際にノウハウ公開に踏み切った数少ない勇気ある会社だけが、その恩恵を受け、ノウハウ公開の価値を実感します。
わたしは独立して以来、自分のコンサルティングの現場で使ってきた資料やエクセルのフォーマットなどは、セミナーやビデオ教材、書籍などでどんどん公開してきました。公開というと、「タダ(無料)で人にあげる」イメージがあるかも知れませんが、そこに価値があれば、有料であっても人は喜んでくれます。そして、それを受け取った方から、講演依頼をいただいたり、わたしのコンサル手法を半年で伝授するビジョナリーパートナー養成講座にエントリーされる人もいます。それが結果的に、わたしのビジネスが、和仁の個人事務所から、ユメオカというコンサルティング・ファームに発展するきっかけにもなっていきました。
つまりノウハウの公開が、わたしのサービスを必要としてくださる見込み客、わたしと同じ志で仕事をしようという仲間を引き寄せ、おかげさまで事業が発展していったのです。

もしわたしが「同業者にはノウハウは門外不出」という発想でいたとしたら、今頃どうなっていたか?きっと、成長スピードは今の何倍も遅く、他のコンサルタントの脅威にさらされながら、従来のやり方に固執して、やがてその価値がダウンし、自然淘汰されていったことでしょう。ノウハウ公開はビジネスにおいて最大の攻めです。その分野で認知されれば、後発はモノマネとみなされ、いずれ淘汰されますから過剰な心配はいりません。ただし、もちろん、商標登録や著作権を表示するなど、最低限のプロテクトはお忘れなく。

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