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2007年10月

2007年10月 1日 (月)

Vol.102 『やり直しの仕事は、進化のチャンス。』

骨折をしてから1ヶ月ほど経ち、いよいよ練習を開始するとき、ある計画を胸に抱いていました。休養で少しなまっているとはいえ、身体ができあがっているシーズン中にじっくりと打撃練習ができる時間など、これまでありませんでした。<中略>骨折する前の状態に「戻そう」とするリハビリや練習では、息苦しく感じてしまうかも知れません。しかし、「さらに進化しよう」と思えば、つらい道のりも少しは楽しく感じられます。今回のフォーム改造は、モチベーションを保つ意味でも、非常に大きな役割を果たしてくれました。

( 『不動心』 松井秀喜 著 新潮社 P.38より引用 )

やり直しの仕事ほど、やりがいを見出しにくいことはありません。
たとえば、8割方完成していた原稿のファイルを保存し忘れていて、突然の落雷でPCがダウン。保存していなかった自分の不注意とはいえ、3時間あまりの労力が泡となる瞬間の無力感。まさに茫然自失。再びPCを起動させて、3時間前にさかのぼって記憶をたどりながら入力しなおす。そんな体験は、あなたにもあるのではないでしょうか?

ヤンキースの松井選手は、そのあたりの心の切り替え方がすばらしく、ビジネスパーソンにも参考になります。上記の引用は2006年5月11日のレッドソックスとの試合で、スライディング・キャッチを試みて左手首を骨折した頃の話です。わたしのような一般人は、無責任にも「きっとすぐに快復して、今まで通りの活躍ができるようになるに違いない」なんて思っていましたが、本人にしてみれば今後の人生を左右しかねない大事故です。実力至上主義のメジャーリーグでは、結果が出せなければあっという間に戦力外通告。
さすがのわたしも、この本を読み進めて状況を知るほどに、また、彼の立場に感情移入してイメージするほどに、「心を健康的・前向きに維持することがどれほど大変なことか」と、彼の精神力の強さに心を揺さぶられました。

失敗によって、自分が到達していた状態に再び戻るために大変な努力をしなければならなくなったとき。マイナスからゼロに戻るだけでは、やりがいも達成感も味わいにくい。彼は「やり直しの仕事は進化のチャンス」と決めていたので、「骨折前の体力・技術に戻す」ことにとどまらず、フォーム改造を目指しました。そこを目指すことで、やりがいを見出し、骨折の事故を人生の中で「プラスのターニングポイント」にできると考えたのでしょう。
わたしは5年前から公開型セミナーを開始し、毎回ビデオ収録して販売してきましたが、5年前の映像をさらし続けるのが恥ずかしくなり、順次販売を終了していっています。しかし一方で、DVD化を求める声もあり、現在そのリニューアル化をどう進めるかを考えています。今だからこそできる仕上がりとは何か?進化のチャンスを探ろうと思っています。

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Vol.102 『仕事の見つけ方は、2つ。』

セミナーの参加者からこんな質問を受けました。「自分が使命感を持ってやれる仕事は何かを探しているのですが、見つける上でのアドバイスをいただけませんか?」
今すでに仕事をしているとはいえ、それが自分にとって本当にやりたいことなのかどうか疑問を払拭できずにいる人は、少なくないようです。今回は、それを見出すはじめの一歩として、わたしの考えをお話ししますね。まず、仕事には2種類あります。

  • 人が困っていることを解決してあげること(医者、建築会社、飲食店、農業など)
  • 人の人生をより豊かにしてあげること(俳優、芸人、スポーツ選手など)

後者②は、基本的に好きなこと、やりたいことを仕事にして報酬を受け取っているわけで、ある意味、とっても恵まれた人たちとも言えます。その代わり、この道で食べていこうと思うと、途方もない倍率を勝ち上がっていかねばならず、極めて困難な道に見えます。
そこでお勧めは、前者①の観点で仕事を選ぶことです。ただ「人が困っていること」といってもあまりに広範囲にわたって存在します。その中で、どうやって絞り込むか?
わたしの場合、「それまでの人生の中で困ったこと、苦しんだことにフォーカスし、それを乗り越えたプロセス」を仕事にしました。わたしはサラリーマン時代に、お金の流れのメカニズムを理解し、社内のコミュニケーションギャップを解消し、生産性の高い時間の使い方をする必要性に迫られていました。そのときは毎日が苦痛で大変な日々でしたが、後になってみれば、それは独立後に自分の資産価値を高めるための仕込みだったことがわかります。

社会人経験のある大人であれば、きっとそれまでの人生の中にヒントは潜んでいます。そして、①の視点で「人が困っていることを解決してあげる」仕事が決まったら、次に②の視点で「お客さんの人生をより豊かにしてあげる」ために、どんな切り口、アプローチでそのサービスを提供すればいいか、を考えるのです。困ったことだけを対象にしていたら、「問題が解決した瞬間に自分も用無し」となりますが、「お客さんの人生をより豊かにしてあげる」という点においては、際限がなく、どこまでも関係性を続けていけます。わたしはそのような道筋でコンサルタントという【問題解決業】を、ビジョナリーパートナーという【ワクワクする夢の実現支援サービス】に昇華しました。あなたが使命感を持てる仕事は何ですか?

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今月の本棚 【2007年9月】

1)レバレッジ勉強法
本田直之 著/大和書房

勉強する前のフォーカスの仕方。「経営者になりたいから金融の勉強をする」ではなく、「会社をマネジメントし、数字がどのように動いているかがわかる」ように勉強する。

2)5年後にお金持ちになる資産運用(改訂版)
前田和彦 著/フォレスト出版

3)セカンドライフの儲け方
セカンドライフNO.1起業研究会 編/あさ出版

4)ロバート・アレンの大富豪への道
ロバート・G・アレン 著/東急エージェンシー

5)ザ・ボディショップの、みんなが幸せになるビジネス
アニータ・ロディック 著/トランスワールドジャパン

6)ヤング 島耕作 (全4巻)
弘兼憲史 著/講談社

7)フォーカス!
アル・ライズ 著/海と月社

8)ダメなら、さっさとやめなさい!
セス・ゴーディン 著/マガジンハウス

9)知的な距離感
前田知洋 著/かんき出版

10)できる人の3秒ルール
西田文郎 著/インデックス・コミュニケーションズ

11)今伝えたい生きることの真実
竹田和平 著/生活文化出版

子供の教育でも、「誰かを喜ばせようという心」を育てたい。

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