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2007年7月 1日 (日)

Vol.99 『再現性のある仕事の仕方とは?』

「仕組み化」とは別の言葉で言えば、再現性を持たせることです。たとえば、いつもは五時間かかっていた仕事が、たまたまその日だけ、ラッキーなことが重なって一時間で終わってしまうこともあるでしょう。しかし、その日だけで終わってしまい、後に続かなければ、浮いた四時間は時間資産とは言えません。体系立ったやり方を考え、その後もずっと一時間で終わらせられるようにすることが、再現性を持たせるということなのです。アメリカに留学して分かったのですが、アメリカ人はこういうことが非常に得意です。彼らは常に物事を体系立てて考え、再現性を持たせようとしている。再現性を持たせられれば、人に教えることも可能になるので、単に個人レベルでなく、チームのメンバーの時間資産を増やすことにつながります。だからアメリカ企業の組織の効率性はきわめて高いのです。

( 『レバレッジ時間術』 本田直之 著 幻冬舎新書 P.40より引用 )

この「再現性」というのは、今でこそわたしが仕事をする上で非常に大切にしているテーマの1つですが、社会人に成り立ての頃は、そんなことはまったく無頓着でした。
あの頃は、いきなり目の前の業務に飛びついて、成り行きと狭い視野でそれに取り組む。完成形から逆算で発想することは皆無。とにかく目の前にあることから1つ1つ取り組んでいけば、いつかは終わる。そう思い込んで、愚直にやっていました。
しかし、そんなやり方では、二度手間や重複業務のヤマ。仕事に追われる毎日で、プライベートの時間もまったくとれず、同僚との間に差がつくばかりでした。しかし、ある程度の仕事量をこなして独立する頃には、さすがのわたしにも「その仕事の完成形とはどんなものか?」に思いをはせるゆとりがうまれてきました。

「この資料を完成させるには、どこから手をつけたほうが効率的なんだろうか?」
「この資料のこの部分は、別のプロジェクトの管理資料として使えないだろうか?」
「同僚が、これに似た仕事をしていたなあ。彼も使えるように、少しだけアレンジしてサンプル版もつくっておいてあげよう」

これがゴールからの逆算発想。そうやって徐々に再現性を持たせようという意志が生まれてきました。たとえば、「自社の管理資料をエクセルで作る際、『コンサルでも活かせる』と思ったものは、あらかじめクライアント用として体裁を整えて作る」のはその一例です。
社内で使う資料というのは、他人に見せるものではないので、普通は適当につくってしまいがち。でも、その先にクライアント用として使える可能性があるなら、はじめからきちんと作っておく。すると、いつでもその資料は二度三度と活躍のチャンスを得るのです。そういう意味では、「再現性を持たせる」というのは、日頃わたしが意識している「1アクション3ゴール」とも通じることなのかも知れません。

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