« 今月の本棚 【2007年3月】 | トップページ | Vol.96 『逆境に直面したら、先の見通しをつける。』 »

2007年4月 1日 (日)

Vol.96 『画家のつもりで景色を見ると、見え方が変わる。』

先日、美術館に行ったときに、絵を楽しく観るためのコツを発見をしました。そもそも芸術に疎いわたしは、画家の歴史も、技法も、何も知りません。したがって、美術館に行っても、何をどう観ていいのか、さっぱりわからず途方にくれるばかりでした。

ところが、あるときからわたしなりに美術館に行くことが好きになり、近所の美術館でイベントがあれば妻と足を運び、旅行先で美術館があればそこに立ち寄るようになりました。一体、なぜそのような変化があったのか?それは、次の体験をしてからでした。

美術館には、大抵ギフトショップが併設されています。あるとき、わたしは旅行先で美術館を巡り終えると、そのギフトショップで絵画の写真集とスケッチブック、色鉛筆を買いました。そして、ホテルに戻ってしばしの休憩時間に、写真集を見ながら模写をはじめたのです。

はじめは、見慣れた絵がいいと思い、ダビンチのモナリザと、ダリの記憶の固執(柔らかい時計)を描きました。それぞれ30分ずつ。
するとどうでしょう。それまで、無機質に感じていて、なんの視点も持っていなかったその絵に、愛着が湧いてきたのです。しかも、スケッチをしながら「なぜ、ここはこんな色になっているんだろう?」「あぁ、よく観るとモナリザって薄い布をかぶっていたんだ」などと、いろいろ気がつきます。そして、そのとき発見したのです。

「そうか、絵を楽しもうと思ったら、絵に関心を持てばいい。そのためには、その絵を自分が描くつもりで観ればいいんだ」と。実際、スケッチするつもりで絵を観ると、見え方がまったく違うことに気づきます。今度、試してみてくださいね。

オリンピック種目に、器械体操があります。これは日本ではマイナーで、どう楽しむかがなかなか伝わりにくいスポーツでもあります。わたしはかつて器械体操をやっていたので、体操の試合を見るのは好きですが、もし経験がなければ、きっと観ていてもよくわからないだろうな、と思います。自分が体験するからこそ、観る楽しみが深くなる。
これは、趣味でも仕事でも、同じことだな、と思いました。

|

« 今月の本棚 【2007年3月】 | トップページ | Vol.96 『逆境に直面したら、先の見通しをつける。』 »

今月のワニレポ(今月の気づき)」カテゴリの記事