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2007年2月

2007年2月 1日 (木)

Vol.94 『チリの中に価値を見出す』

インターネットの真の意味は、不特定多数無限大の人々とのつながりを持つためのコストがほぼゼロになったということである。子供の頃に「1億人の人から1円ずつもらえたら1億円になるなぁ」なんて夢を思い描いたことのある人は多いのではないだろうか。「1円くれませんか」と人々を訪ね歩けば、かなりの確率で1円なら貰えるとしても、1円貰うための労力・コストが大きいから、リアル世界では非現実的な夢想に過ぎなかった。でも誰かから1円貰うコストが1円よりもずっと小さいとすれば、「不特定多数無限大の人々から1円貰って1億円稼ぐ」ネットビジネスは現実味を帯びてくる。<中略>放っておけば消えて失われていってしまうはずの価値、つまりわずかな金やわずかな時間の断片といった無に近いものを、無限大に限りなく近い対象から、ゼロに限りなく近いコストで集積できたら何が起こるのか。ここに、インターネットの可能性の本質がある。

( 『ウェブ進化論』 梅田望夫 著 筑摩書房 P.19より引用 )

インターネットを使うことで不特定多数とつながりを持つことができた恩恵は、わたし自身、独立してから痛切に感じています。今では、当たり前のようになっている光景、たとえば、

・来週の会合で紹介される予定のAさんのプロフィールや日記(ブログ)を、事前にネットでチェックできる。
・県外からビデオ教材の注文やセミナーの参加申込みメールが、ウェブ経由で入ってくる。
・セミナーに参加した人たちと、メーリングリストで同時に質疑応答ができる。
・本の読者からの感想メールが出版社を介さず直接届き、こちらも簡単に返信できる。
・自らメルマガやブログなどの媒体を持ち、表現の場を持てる。

などは、10数年前では考えられない奇跡の状況でした。そしてこれからの展開を想像してみたときに、今まで「チリ」のように思っていたモノの中にどんな可能性や価値が見出せるか?本書を読みながら、ちょっと想像してみました。たとえば、

・仲間との飲み屋でのフリートークを録音したヴォイスファイル
・社内のミーティングの光景を録画した動画ファイル
・本の執筆やセミナー準備のために、アイデアを書きなぐったメモ用紙
・機能的にレイアウトされたオフィス内を案内しながら録画した動画ファイル

その他、いろいろあるかも知れません。ビジネスとしてはありえないような、舞台裏を公開する、なんてことでも、お笑いなどのTV番組では当たり前。くだらないビデオでも300円払ってレンタルする人がいる今日。一度、遊び感覚でいろいろ考えてみては?

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Vol.94 『自分がやりたいことを、理想の「あり方」でやる』

先日、知人と「身近な人とのコミュニケーションを円滑にするには」ということを話していたときに、衝撃的なフィードバックを受け、気づきがありました。

娘が生まれてからここ数年、わたしにとって「ビジネスと家庭をいかに両立させるか?」というのが関心の高いテーマです。というのも、わたしは頭がビジネスモードに占領され、家庭とのパイプが細くなりやすいからです。

いままで、「家族と一緒に旅行に行く」「娘を風呂に入れてやる」「保育園に送り迎えをする」などのDoing(すること)レベルで、わたしなりに努力をしていました。
でも、それだけでは根本的な対策にはならないことがわかりました。もちろん、そういう時間をとらないよりはとったほうがいいのでしょうが、本質的にはBeing(あり方)レベルを変える必要があると思ったのです。わたしの場合、家族と一緒にいる時間をそれなりにつくっているつもりでした。しかし、実際にはわたしの頭はやはりビジネスモードに占領されていて、心ここにあらず。一見、「家族と今ここに、一緒にいる」ようで、実はそうではなかったと気づいたのです。それで、どうやったら「今ここに家族と一緒にいられるか」を考えている、という話をしたところ、知人は言いました。

「和仁さんは、適切な“あり方”であるために何かをやろう、と考えているようですが、 それだけだと、何かが欠落しているような気がします」

え?どういう意味?
「『家族と今、一緒にいるために、何かをする』のではなくて、『家族と今、一緒にいながら、やりたいことを楽しむ』じゃないですか?手段と目的が逆になりかけていませんか?」

なんだか、卵が先か鶏が先か、あるいは禅問答のような感じがしましたが、少し時間がたつとなんとなくそれが腑に落ちてきました。家族関係をよくするために旅行に行くのではなく、大好きな旅行を楽しむ際に、家族の父親として夫としての理想の“あり方”でそれをする、ということ。自分の得意分野ではないフィールドにおいては、目的と手段が逆転しそうになる自分にハッと気がつきました。当分の間、これはわたしのテーマになりそうです。

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今月の本棚 【2007年1月】

1)ウェブ進化論
梅田望夫 著/筑摩書房

チリのように思っていた断片が、これからは価値となる。

2)超右脳語りかけ英語トレーニング
七田眞 監修/総合法令

3)ニュージーランド財産防衛計画
浅井隆 著/第二海援隊

4)いきいきロハスライフ!
イデトシカズ 著/ゴマブックス

ココロとカラダの声を聞きながら生きると、自然とロハス的になるのかも知れない。

5)保険診療マイナス改定 打つ手アリ!
千田利幸 和仁達也 ほか共著/デンタルダイヤモンド社

ますます厳しい環境に直面している歯科業界。でも、やれることはたくさんある。どれからやるか、優先順位が大切だ。

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