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2007年1月 1日 (月)

Vol.93 『“わかっちゃいるけど、できないこともある”ことを理解してあげることも、ときには必要』

2人の幼い子供がいる知人の奥さんがこんなことを言っていました。「うちの上の子、ときどき制御不能になって、親に対して汚い言葉をつかうので、つい私も反応して“あんたなんか、キライだわ!”とか言っちゃうことがあるんです。それで“ママなんか、だいっきらい!”なんて憎たらしい顔で言うものだから、私もまたそれに反応して“●●(下の子)のほうがかわいいわ”なんて言ったりして。これ、最悪ですよね。わかってはいるんですよ・・・」

どうすればよいのか頭ではわかっちゃいる。けど、その通りに実行することができない。そういうことって、ありますよね。いままでのわたしは、目の前の人がそのような状況のとき、「解決してあげよう」と、つい反応的にコーチングをしていました。これは、日ごろ人から相談を受けることが多いわたしにとって、職業病の1つです。しかし、それが時として本人にとってはハタ迷惑だったりするんです。
どんなときにハタ迷惑になるかというと、そのことを頭ではわかっているんだけど、「感情」が邪魔して、できないとき。その場合、説得したり、教え諭すことは逆効果になります。

「余計なお世話だ。私だって、そんなことは言われなくても、わかってるんだ」
「別にアドバイスを求めているわけじゃないのに、偉そうに言わないでもらいたい」

と怒りの感情が湧いてきて、その矛先がこちらに向かってきたりします。
あるいは、生真面目な人だと、それができないことを、自分でも許せなくなり、精神的に不健康になることも。なまじ、わたし自身がやれてしまうようなことだと、「こんなの、簡単じゃん!」とばかりに相手に提案(要求)しがちですが、それが相手を助けるどころか、に苦痛を与えてしまったり。そして、わたしは最近こんな気づきを得ました。

「今の時点では、きっとそうすることが、その人のベストなんだろう。頭でわかっていることが、本当にできるようになるには、時間が解決してくれる(ある程度の時間が必要)。人生のある時点においては『わかっちゃいるけど、できない』こともあるものなんだろう」

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