« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »

2006年12月

2006年12月 1日 (金)

Vol.92 『仕事以外の予定を、躊躇なく優先するには』

ほとんどの人が自分はそうだとは思っていないだろうが、気づかないうちに安らぎを奪い衰弱させる計画中毒というものがある。取り憑かれたようにスケジュールを詰め込みすぎてしまうその背後に隠されているものは、自分自身と向き合うのを避けることだ。ほんの少しでも暇になると、自分が日頃抑えてきた気持ちを思い出してしまうことがわかっている。それは恋愛問題に直面することだったり、避けていた問題に取り組むことかもしれない。計画中毒の人は、際限なく仕事や面会の約束、忙しい事柄を作り上げては並べ立て、自分の内面を見つめずにすむよう気をそらそうとしているのだ。<中略>計画中毒者は一見、人生に必要なことをしているようだが、実は自分自身でそれらを作り出しているだけなのだ。計画中毒者は劇的な出来事に不足すると禁断症状が出たようになるが、そこには明確な目的が隠されている。はた目にはスケジュールに忙殺されているだけのように見えるが、実はその他にも選択肢はあったのだ。

( 『人生の答えはいつも私の中にある』 アラン・コーエン 著
KKベストセラーズ P.63より引用 )

わたしは自他ともに認める(?)成長オタクで、ほんの少し前まで、自分の時間において、ビジネスを最優先させてきました。それが、自分の「成長」に直結すると信じていたからです。「僕は、成長につながる価値ある仕事をしている。ちょっとでも時間がとれたなら、先の予定の仕事でも、前倒しでやっておこう」という発想です。しかも、自分としてはそれが心地がいい。したがって、いつになっても、スピード感はあがりっぱなしでした。

あるときまでは、それでうまくいっていたのですが、数年前から立ち止まらざるを得ない出来事が起こり始めました。そして徐々に、家族関係、仲間や友人関係、身体的・精神的な健康、その他のトータルなバランスが崩れていることに気づいたのです。
そして、それから徐々に優先順位を変えていきました。その結果、時間の使い方に大きな変化が出てきました。たとえば、朝、娘を保育園に連れて行く。ちょっと前のわたしには考えられない行動でした。「その数十分があれば、メールチェックができる」と発想していたからです。時間にゆとりを持つことに、どこか無意識に罪悪感を持っていたのかも知れません。
それを払拭したきっかけの1つは、自分が本当に望んでいることを書き出す作業でした。わたしが望んでいることは、「刺激とやすらぎをバランスよく感じていたい」でした。そのために必要なものとして、①笑顔が満ち溢れる家庭、②やりたいことを躊躇なくやれる健康体、③使命感を持って情熱的に取り組める意義ある仕事と仲間、④欲しいものを躊躇なく買えるお金と収入源、の4つが欲しい。それがハッキリしたときに、今まで③④ばかり見ていて、①と②をおろそかにしていたことに気づいたのです。そこで最近は、「計画をいれない時間を確保する」ために、スケジュール帳を活用するようにしています。

|

Vol.92 『情報の洪水に飲み込まれない方法』

情報があまりにも早く大量に迫ってきたとき、どうやって処理しますか?わたしは、不得意な分野、苦手なテーマについて知人から話をふられたり、研究しなければならないとき、頭がフリーズすることがよくあります。なじみのない「未知」情報が多すぎて、脳が受付けられないようです。そのような状況で新聞や雑誌を読んでも、必要な情報がスムーズに入ってきません。これは、たとえばまだ経営の経験がなく、これから起業しようとしている人が、何から学んだらいいのか、と戸惑う状態と似ています。本屋に行けば、参考になりそうなビジネス書はたくさんあるものの、どれから手をつけていいか、わからないのです。

そんなときに、情報を受け取る「器」をつくるための簡単な方法に気づきました。それは、「情報のシャワーを浴びる前に、自分なりのシンプルな意見を先にもつ」ことです。たとえば、「子どもの教育」について、親としてどんな考え方を持つか。絶対的な正解はそもそも存在しないわけですから、人それぞれ意見は違います。わたしは今は「育つ環境を整えてあげる」という意見を持っています。強制的に何かをやらせるのではなく、「何に興味を持つか、人に愛される性格に育っているか、心の状態はどうか」そんなところを見ながら、どんな環境をどのタイミングで与えてあげるといいか、を考えたいと思っています。そのシンプルな意見をもった途端、子育てや教育に関する情報を読んだ際に情報に振り回されることが少なくなった気がします。

以前のわたしは、何かを研究しなければならないとき、何も考えず、とにかく関連する資料を集めて読み込んでいくやり方をしていました。そうすると、理解が深まる前にその情報に圧倒され、自信がなくなり、依存的になり、結果、自分では判断できない、なんてことになりがちでした。しかし、自分の意見を先にもつと、それと比較することで判断ができ、理解が進みやすくなるのです。仮に最初の自分の意見が的外れであったとしても、それは問題ではありません。あくまで自分の中でひそかに持っている意見なので、誰にも迷惑はかけないのですから。そして、違和感に気づいたときに、意見は自由に変えればいいのです。間違っていてもいいので、とりあえず意見をもってみると、新聞の読み方も変わります。政治について、健康について、環境について、趣味について。自分なりのシンプルな意見、もってみてはいかがでしょうか。

|

今月の本棚 【2006年11月】

1)『信念の魔術』
C・M・ブリストル 著/ダイヤモンド社

2)『成功する「投資力」の伸ばし方』
泉正人 著/ソフトバンククリエイティブ

想定できるリスクをどれだけあらかじめ潰せる目処が立つか。それを冷静に見極める目が大切と気づかせてくれる。

3)『4つのエネルギー管理術』
ジム・レーヤー トニー・シュワルツ 著/阪急コミュニケーションズ

頭を切り替え、仕事から完全に解き放たれることのできる回復の儀式を見つけ出すことがポイント。

4)『出現する未来』
ピーター・センゲ他 著/講談社

今に意識を向けること、執着に手放してありのままに見ること。自分の今の立ち位置を確認したいときに、お勧めの1冊。

5)『うつから現へ』
脇るみ子 著/PHP研究所

著者の主治医が語った「人と人として触れ合うことができた患者さんは死にません」 には、人がコミュニケーションによって生かされていることを裏付けているようだ。

6)『あの人が躁うつになったら』
ジェリー・A・ファスト&ジョン・D・プレストン 著/オープンナレッジ

反応せずに、対応できるようになるのは、時間が必要。

7)『第四の生き方』
アン・ディクソン 著/つげ書房新社

からだからエネルギーを発散させる方法を身につけよう。封じ込めてはいけない。

8)『レバレッジ・リーディング』
本田直之 著/東洋経済新報社

レバレッジメモは、さっそくやってみたい。あ、この読書リストのページを利用しよう!

|

« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »