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2006年8月

2006年8月 1日 (火)

Vol.88 『人に必要とされている実感、持てているか?』

人間は他の人に必要がられることが、自分にとってたいへん重要なことなのです。自分はだれかにとって必要とされている存在なのだと思うことが、人間生きていくうえにとてもたいせつなことなのです。<中略>頼られると人間は強くなれるものなのです。そしてその座につき、静かに語り、読書をし、考えることによって、明日の外出先で起こるであろう、困難や屈辱をはねとばすだけのエネルギーが蓄積されるのです。人間は1日1回、かならず自分に自信を持たせる時間を持つことが必要なのです。1日1度もその機会がない人は、ただただ、毎日だらだらと自己嫌悪と劣等感でひねくれっぱなしになるか、落ちこみっぱなしになるしかありません。それは自信を取り戻す時間がないからです。

( 『人生ノート』 美輪明宏 著  新潮新書  P.139より引用)

世の中には2種類の人がいます。1つは、「困ったときに助けてくれる人を必要としている人」、そしてもう1つは、「誰かを助けることで、必要とされている実感をもちたい人」です。この相対的な2種類の人たちが存在することで、世の中が循環しています。

サービスを提供する側は、それを受け取ってくれる人を必要としています。

全員が提供する側にまわってしまうと、その流れが成り立たなくなりますよね。

そして、その役割は時と場合によって、入れ替わります。常に片方の立場だけ、という人はいないはずです。だからいい意味で、持ちつ持たれつ、お互い様なんだと思うのです。

このことに気づくと、人の親切な好意は、遠慮して断るのではなく、ありがたくちゃんと受け止めてあげることも大切だな、って思いませんか。

たとえば、レストランに行くと、食事を終えてレジのところでサイフを出してお互いに譲らない数人のグループの光景を見ることがあります。あれは、お互いに遠慮して「私が出すから」「いえいえ、何言ってるの!私が出すわよ」と譲らないわけですが、「必要とされている実感をもちたい」人もいる、と思うと、その場はありがたくご馳走になっても良いと思いませんか?(おごってもらうための、都合のいい解釈とも言われそうですが・・・)

あるいは、成人した子供が親に「食事をご馳走するよ」と言うと、「子供に支払わせるなんて」と抵抗感を持つ親も少なくないようです。きっと、いくら大人になったとは言え、親にとってはいつまでも子供なので、与えることはあっても、受け取ることに違和感を覚えるのでしょう。でも見方を変えると、その子供は「親に必要とされている実感をもちたい」のかも知れません。「ありがとう」と感謝して受け取ることも、あり、なのでは?

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Vol.88 『相談をしにきた人の言葉は、疑って聞け』

  経営者が集まって意見交換をする会に参加したときのこと。その会の趣旨として、「相談者の悩みについて、各自がそれぞれの視点からアイデアを出して、その悩みの解決に協力してあげよう」というものでした。私は通常、コンサルティングやセミナー講師の立場でそういう相談を受けることが多いのですが、そのときは一参加者として、その場にいました。相談者が悩みを告白すると、参加者が矢継ぎ早にいろいろな角度から意見を述べ合います。そのとき私は2つのことを思いました。

1つは「みんな、どんどんアイデアを出していって、頭がいいなあ」という賞賛の気持ち。もう1つは、「相談者からのたったあれだけの限られた情報から、果たして的確なアドバイスができるものなんだろうか?もっと質問が必要では?」という疑問でした。

たとえば、ある飲食店の社長が「今の3倍の価格のコースメニューをつくりたいが、どんな中身の、どのようなシーンにおけるメニューをつくればいいだろうか?」という相談をしました。彼の言葉を間に受けると、そのメニューの内容のアイデアを出して欲しい、と言っているように聞こえます。ところが、もう少し質問をしていくと本当は別のところにカギがありました。それは、「それを推し進めた結果、待ち受けているであろう漠然とした不安感」が行動を躊躇させていた、ということです。

そこで、何が行動を躊躇させているのかを質問していったところ、3つ原因がありました。それは、「ちゃんとお客さんが期待している要求を聞き取れるだろうか?」というヒアリング力の不安、「いただいた要求にちゃんと応えられるのだろうか?」という対応力への不安、そして「そのメニューを実際にお出ししたときに不満を訴えられたらどう対処するか?」というフォローの仕方への不安でした。

しかし、何が不安なのかがはっきりすれば、それぞれについて具体的に対処を打ちやすくなります。そして不安を解消する道筋がイメージできれば、あとは躊躇なく、前向きなアイデアを出していけます。つまり、この人にとっての真の相談内容は「3倍のコースメニューをつくる上での3つの不安への打開策のアイデアが欲しい」だったのです。単に言葉だけを聞くのではなく、本質的に何に困っているのかを想像して聞くことが大切だと改めて気づかされました。

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今月の本棚 【2006年7月】

1)「お金をかけずにお金を稼ぐ方法」
ジェイ・エイブラハム 著/PHP研究所

ギタイリストとして常に上を目指していた著者の生き様は、夢に挑戦する若者に勇気を与えてくれる。

2)「お金持ちになれる1分間の魔法」
マーク・ヴィクター・ハンセン ロバート・アレン著/徳間書店

再読。知識としてわかったつもりになっていることを、数年ぶりにチェックできた。

3)「10倍売る人の文章術」
ジョセフ・シュガーマン 著/PHP研究所

売れる文章の構造を熟知した人の発想は一味違う。

4)「必ず売れる!ゲリラ・マーケティング」
ジェイ・C・レビンソン 著/フォレスト出版

5)「ハイパワー・マーケティング」
ジェイ・エイブラハム 著/インデックスコミュニケーションズ

6)「実践的ゲリラマーケティング」
ジェイ・C・レビンソン 著/東急エージェンシー

7)「旅の極意、人生の極意」
大前研一 著/講談社

8)「仕事は、かけ算。」 
鮒谷周史 著/かんき出版

彼の成長の背景にどのような思考の体系があるのか、よくわかる。多くの人をひきつける文章の秘訣として、テキストに感情を込めていたのは納得。

9)「採用の超プロが教える仕事の選び方人生の選び方」
安田佳生 著/サンマーク文庫

10)「採用の超プロが教える伸ばす社長つぶす社長」
安田佳生 著/サンマーク文庫

11)「採用の超プロが教えるできる人できない人」
安田佳生 著/サンマーク文庫

12)「客は集めるな!」
中山和義 著/フォレスト出版

13)「星の王子・王女たちの留学物語」
丹羽健夫 監修/文藝春秋企画出版部>

14)「千円札は拾うな。」
安田佳生 著/サンマーク

15)「イメージだけで「らくな体」をつくる本」
さかもとはるゆき 著/サンマーク出版

本当に読むだけで、イメージトレーニングができて、身体が楽になるのを実感!携帯してパラパラしたい1冊。

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