« Vol.85 『約束を守るシステムはあるか?』 | トップページ | 今月の本棚 【2006年5月】 »

2006年5月 1日 (月)

Vol.85 『やってみてから考える勇気を持て』

ですからこれからは「何だかわからないけど、やってみると、行動に移すと、理由がわかる」という時代になります。行動に移す(表現する)と、本当の理由が見えてきます。こういうことがいっぱい起こってきますので、勇気を出して行動に移して下さい。頭は本当にロクなことを考えず、すぐ判断してしまいますから、ありのままを受け入れる為には、出来るだけ頭の中はボーッとさせておいた方がいいですね。頭をボーッとさせているのは罪悪のように思っておられる方が、今まではたくさんいらっしゃったと思いますが、これからは出来るだけ頭はカラッポにしておいた方がいいのです。<中略>ですから数字の計算とか、どうしても頭で考えなければいけない時以外は、なるべく意識はハートに降ろしておいた方がいいですね。そうしますと本当に楽で、平安な気持ちになれます。

( 『あるがままに生きる』 足立幸子 著  七賢出版P.54より引用)

 私は、日頃から何も考えずに動く人には、「ちゃんと事前に考えましょう」とアドバイスしますが、ときに逆の人もいます。つまり、「あまりにも頭でっかちに考えすぎて、かえって行動しない、はじめの一歩を踏み出さない」人がいるのです。彼らは、自分が納得できる答えを見出してから動こう、というのです。でも、それは「納得できる答えを見出さないうちは動かない」わけですから、見方を変えれば、「頭(思考)が行動や感覚にブレーキをかけている」とも言えます。そんなとき、私は彼らには「考えるな」といいます。

ただ、納得していないうちから、それをやってみよう、と決意するには相当の勇気がいります。まず、うまくいかなかったときに、心の整理がつきません。「僕も上手くいかないと思いながら、とりあえずやってみたんですが、やっぱりダメでしたね」とは言えないものです。したがって、最終的には「ダメモトでやってみよう!うまくいかなくても、死ぬわけじゃなし」という、開き直りというか、勇気が重要になります。

たとえば私は数年前に、堀貞一郎先生に「堀先生の話を本にまとめさせてください」と直訴したことがありました。あのとき、出版社のあてもなく、私自身著者としても無名で、堀先生のリスクや負担を考えると、断られて当たり前の状況でした。したがって、もしダメなら「無謀なチャレンジをした自分の勇気を誉めてあげよう」と決めていました。

しかし、私の胸のうちから湧き出てくる情熱に素直にしたがって、小細工なしにストレートにぶつかってみました。すると予想に反して快諾いただき、その日から12ヶ月にわたる対談の日々が始まったのです。最初は、「堀先生から日々お聞きする珠玉の知恵を周りの人に伝えたい、そして私自身のビジネスのテキストにしたい」という思いから始めました。しかし、実際に本を作り終えたとき、そのプロセスは当初の期待をはるかに超える体験となり、今では私のかけがえのない財産となりました。そのとき、やったからこそわかることがあるという学びも得たのです。「迷ったら、やる!」それも1つのスタンスだと思います。

|

« Vol.85 『約束を守るシステムはあるか?』 | トップページ | 今月の本棚 【2006年5月】 »

今月のワニレポ(今月の一冊から)」カテゴリの記事