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2006年4月

2006年4月 1日 (土)

Vol.84 『言葉に反応する前に、その奥の気持ちをくみとってみる』

親は子どもたちとのかかわりで、特別なコミュニケーションのスキルを必要とする。外科医が手術室にやってきて、麻酔前の患者に向かってこう言ったら、患者はどんなふうに感じるだろう?「ほんとうのことを言うと、手術の訓練をあまりうけていないんです。でも、患者さんを愛してますし、常識はずれのことはしませんから」おそらく患者はあわてて逃げ出すだろう。でも、愛と常識で十分だと信じている親をもつ子どもは、そう簡単に逃げ出すわけにはいかない。<中略>子どもとのコミュニケーションを改善したかったら、何からはじめればいいのだろう?まず、子どもへの対応の仕方を調べる必要がある。そして、ふるまいを批判するのではなく、気持ちをくむ言葉を見につけなければならない。

( 『子どもの話にどんな返事をしてますか?』 ハイム・G・ギノット
著草思社P.12より引用)

  家族とのコミュニケーションを良いものに保つことほど、努力を要することはない。そう感じることはありませんか?それはおそらく、家族は身近であるが故に、感情(とくに怒りの)をストレートに出しやすいからです。

そんなとき、私はまず「それを解決できるテクニックは何か?」を探し始めます。話の上手な聞き方、きちんと意図を伝える話し方、状況を改善する質問の仕方、などなど。ところがそれを知っても、なかなか上手くいかないことに気づきました。それは、「そのテクニックを実行できる心の状態をつくる」ことができていないからです。

たとえば子どもが親に対して悪態をつくことがあります。そのときに、「なぜそんなことを言うのか?そんな態度を取るのか?」という、言葉の奥にある気持ちをくみとる余裕があれば、どう対応しようかを選択することができるかも知れません。しかし現実には、そんな選択をする余裕もなく、ほぼオートマチックに相手の言葉や態度に反応してしまうのです。

たとえば、私も朝、3歳の娘をパジャマから服に着替えさせる際に「パパはあっちに行って」とか「ママに着替えさせてもらうから、パパはイヤ」などと何度も言われると、「なにを!」と感情的になることがあります。「じゃあ、自分でやりなさい!」と大きな声で言って、娘を泣かしてしまうことも。ところが娘としては、しばらく風邪のためかまってもらえなかったママに、もっと甘えたいことの裏返しなのかも知れません。そう考えると、「ああ、またしても言葉に反応していたなあ」と気づくことが。おそらく本人に悪気はなかったのです。

気持ちをくみとって欲しい相手に、つい説得をしたり、正論で返してしまうのは私の家庭内でのパターンです。そのパターンから抜け出すには、どうすべきか?どうあるべきか?それは、私の家庭内のチャレンジの1つです。あなたの家庭内のチャレンジは何ですか?

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Vol.84 『今、置かれている立場、わかってる?』

 ニュースでいろいろな事件が取りざたされる中、その事件の内容そのものの悪質性よりも、それが周りに与える影響力ゆえに大きな罰が与えられているケースが目につきます。

上場企業が粉飾スレスレの決算処理をした。未成年の芸能人がお酒を飲んだ。法律を守らなかった点については罰せられて当然でしょう。しかし、もし名もない零細企業や普通の学生がこのようなことをした場合、それほどまでに罰せられなかったりします。理不尽ですよね。これは一体なぜでしょうか?それは、周りに与える影響力が違うからです。このことは、私たちが成長・発展していくプロセスで、自覚すべき重要なことだと思います。

コンサルタントという仕事は、自分の発言が相手に相応の重みを与えることを自覚する必要があります。私自身、かつて、お酒の席で冗談半分で盛り上がったときのひと言が、実はクライアントを傷つけていたことがありました。あるいは、会議の場でその企画に関わる経営陣の名前を呼ぶときに、1人だけ呼び忘れたことで、その本人に「存在を軽く見られた」とショックを与えてしまったこともありました。悪気は全くないのですが、うかつでした。

私がサラリーマンの頃は、同じことがあっても、大して問題にはなりませんでした。それは、そのときは立場が軽く、私の発言がさほど重みを持たなかったからかも知れません。自分の内面ではその頃と同じ感覚でいるのですが、とりまく環境や置かれている立場はそのときとは明らかに違っていたりするのです。「気がついたら、大変なことになっていた」と冷や汗をかかずに済むよう、そのことにまず自分が気づいておきたいものです。

家族の中では親として。会社の中では社長として。集まりの中では、講師あるいは専門家として。会のリーダーとして。ちょっと立ち止まって、自分に問い掛けてみます。

「今、自分が置かれている立場、わかってる?」

人も会社も、急成長すると、その変化を本人は実感できにくいものです。だからこそ、小さなアラームを聞き逃してはいけない。小さな失敗、小さなクレーム。それを「歪みが起っているアラーム」と捉えて、自分や会社をチェックしてみる。すると、「ああ、スピードが速すぎたのか」「自分のことばかり考えて、周りのことを考える配慮がなくなっていたなあ」など、いろいろ気づきます。小さなアラームを聞き逃さない感性、持ちたいものです。

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今月の本棚 【2006年3月】

1)「日露戦争物語 12巻」
江川達也 著/小学館

2)「創る魅せる超える「構想不況企業」突破への指針」
中西元男 著/きこ書房

3)「不滅の役人天国」
ペソ 著/光文社

役人の実態をここまで暴くか、というストレートさが爽快。

4)「人生を拓く「百尊」の教え」
竹田和平 著/講談社

5)「チョー使える本格風水の55の秘伝」
鎌崎拓洋 著/講談社

6)「あるがままに生きる」 
足立幸子 著/七賢出版

ひらめきをキャッチするために、ボ~っとする。そして、ひらめいたら、即行動!

7)「一億稼ぐ検索キーワードの見つけ方」
滝井秀典 著/PHP研究所

8)「日本の富裕層」
臼井宥文 著/宝島社

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