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2006年3月 1日 (水)

Vol.83 『制約の中に自由を見出すと、楽しい』

 レポートや本の執筆をする際に、自分の考えを自由に書くときと、誰かの質問に答える形で文章を書くときとがあります。私は以前は「自由に書くほうがラクで楽しい」と思っていましたが、最近「そうでもないかな~」と感じるようになりました。

誰かの質問に答える形で文章を書く。そのとき、文章内容はその質問によってある程度、制約されます。その質問と全く関係のないことを書くわけにはいきませんから、自由度が減るのです。しかし、実はむしろそのほうが創造性を発揮しやすいことに気づきました。これは、なぜでしょうか?

そういえば、日常生活でこんなことがありました。

◆大雪や台風で「外出がムリ」となったとき、かえって部屋の中での時間を存分に楽しめた。

もし外が快晴なら、部屋の中にいることが勿体無いと感じてしまいます。ところが、天候が悪くて「外出する」という選択肢が消された途端、部屋の中でのんびり過ごすことが楽しく思えるのです。これは、一体なぜでしょうか?

人は、あまりに自由だらけで何ひとつ制約がないと、かえって苦しくなります。ある程度の制約がある中で、試行錯誤する中に楽しさが見出せるようです。それは、制約が脳に刺激を与え、やる気にさせてくれるからです。

仕事において「制約」とは何でしょうか?それは、「期限が決まっている」「使える予算が決まっている」「人材が決まっている」などが制約と言えます。それらが条件としてあることで、「さあ、どうやって攻略しようか!?」と挑戦心が湧いてくるのです。

もし、その仕事が無期限で、資金も人材も無条件にベストな条件が揃っていたら、誰がやっても同じような結果になるでしょう。それでは、やりがいがなくなってしまうのではないでしょうか。そして、そうした制約を1つ1つクリアしていった先に、きっと本当の意味での自由があり、その自由を手持ち無沙汰を感じずに味わえる自分がいるのだと思います。

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