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2006年1月 1日 (日)

Vol.81 『自分の人生を“選択しているつもり”になっていないか。』

「機能不全な人間関係やネガティブな状況を、自分の人生に選択する人がいる」というのは、誤解を招く表現です。「選択する」という言葉は、本来、意識の活動、それも高いレベルの意識の活動を意味しているからです。意識の活動ぬきでは、わたしたちは、ほんとうは何も選択していないのです!「いま」に在ることによって、思考のリアクションのパターンを、自分から切りはなすことができるようになってはじめて、ほんとうの意味で「選択する」という行為が、可能になるのです。
ほんとうの意味で「選択する」ことをしていない人は、精神世界的な表現をするなら、「無意識に生きている」のです。パターン化した思考が、その人の思考、感情、行動を決めているようなものだからです。

( 『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』 エックハルト・トール 著
 徳間書店 P.300より引用 )

「今の自分は、これまでの人生で自分が“選択”してきた結果である。」
よく言われる表現だと思います。私も最近までそのように考えてきました。ただ、この言葉の裏には、「人生を主体的に生き、主体的に選ぶこと」を前提とした響きがあります。
では、「こんなはずではなかった」「なぜ私はいつもこうなってしまうのか」と愚痴をこぼしている人たちは、本当に自分の人生を“選択”してきたのでしょうか?

本当の意味で【選択する】とは、選択肢がいくつか目の前にあって、その中のどれかを意識的に選んだときになされますよね。そのときはじめて【選択した】という実感を持つはずです。ところが、過去の蓄積によってできた思考パターンに乗っかって、無意識に選んでいることを【選択する】とは言わないような気がします。無意識のうちに、“自動操縦の思考プログラム”がはたらいて、世の中に無数にある選択肢の中から、これまでに蓄積された極めて限られた選択肢を抽出し、その中から勝手に決めているだけだからです。はたして、このような状態を【選択している】と言えるでしょうか?
つまり、私たちが無意識のときは「私自身」が選択しているのではなく、“自動操縦の思考プログラム”が私に代わって勝手に選んでいるに過ぎないように思うのです。

「それはできない」「それは無理だよ」「ツイてないなあ」というような、否定的な発言が頻繁に口に出る人。その瞬間、あなたの頭の中の“自動操縦の思考プログラム”が「カチッ」とスイッチオンになりませんでしたか?自動操縦の思考プログラムに操縦席を乗っ取られないコツ。それは、大きく3回深呼吸をして、今何が見えているか、何が聞こえるか、何を感じているか、を意識すること。そして、考えごとは頭の中では行なわず、必ず紙に書き出しながら行なうことです。あなたは、最近、自分の人生を【選択】していますか?

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