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2006年1月 1日 (日)

Vol.81 『価値をきちんと伝える工夫、していますか?』

先日、妻と温泉旅館で夕食をいただいていたときのこと。テーブルの傍らに当日の夕食のメニューが毛筆で書かれた1枚の紙がおいてありました。妻は料理を食べるとき、そのメニュー名を1つ1つ確認しながら食べていました。
「へぇ、このソースには柚子が入っているんだ」
「あれ、この食感、なんだろう?あぁ、山芋がはいっていたんだ!」
なんて話しながら食べると会話も弾むし、また時折料理をはこんできてくれる仲居さんにも話を振ったりして、その食事のひとときが一層たのしいものになったりします。

また別の日に、妻の誕生日のお祝いで、あるホテルで豪華な食事を楽しんだときのこと。コースメニューなので次々に料理が運ばれてくるのですが、その内容について全く説明がありませんでした。そして、メニューの紙もありません。サーブしてくれるスタッフに尋ねれば答えてくれるのでしょうが、わざわざ聞くのもわずらわしいため、それが何かもわからず食べることになりました。

もちろん、それが肉か魚かぐらいわかりますし、サラダの中に何が入っているかも見ればわかります。でも、明らかに手の込んだ料理なのだから、きっと隠し味とか、産地にこだわっているとか、何か工夫をこらしたところがあるはずです。しかしながら、それも伝えなければ伝わりません。当たり前ですが。

ただ、こんな勘違いな対応の例もあります。先日、友人と会話を楽しんでいたときのこと。料理をサーブしてくれるウエイトレスが、全く我々の空気を読まずに会話をさえぎってまで料理の説明を長々としたのです。私たちはその度に話の流れを中断させられ、うっとおしく感じました。何が問題かというと、そこに「さりげなさ」がなかったのです。

人は自分が選んだモノやサービスがいかに良いモノだったかを再確認したいもの。だからこそ、その価値を十分に伝えることはお店の都合としてもお客さんの喜び感を高める上でも、とても重要なことです。ただ大切なのは、それを「いかにさりげなくやるか」。そこに、今提供しているモノやサービスの価値を本当の意味で高める鍵があるような気がします。

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