« 今月の本棚 【2005年10月】 | トップページ | Vol.79 『その「選択の結果」をちょっと想像してみよう。』 »

2005年11月 1日 (火)

Vol.79 『 チームで仕事をすることの本当の価値とは?』

「チ―ム」で仕事をする人は、今も昔もたくさんいます。ビジネスの世界はもちろんのこと、例えば芸能界でも、人気ロックバンドは「チーム」です。一見、「一番人気のあるメインボーカルがソロでやったほうが自由も利くし、分け前も増えるので得なんじゃないか?」とも思えるのですが、なぜかバンドとして活躍しています。
では、チームとして仕事をするのと1人で仕事をするのとでは、どのような違いがあるのでしょうか?ビジネスにおいては、たとえば次の答えが思い浮かびます。
「お互いが持っている各自の専門分野の知識を出し合えるので、アイデアが膨らみやすい」「売るのが好きな人、作るのが好きな人、人前で話すのが好きな人、それぞれの得意なことに専念し、苦手なことはそれが得意な人に任せることができて、効率が上がる」
以前の私は、それぐらいにしか思っていませんでした。しかし、これらは「チーム」で仕事をすることの真の価値ではないと、ある出来事で気づきました。それは、ヒッチハイクです。

以前、私はある研修の課題で、ヒッチハイクで静岡から大阪まで向かうというチャレンジをしました。それは、1人でもグループでも良いとのことだったので、私は仲間と3人でチームを組みました。そして高速道路のサービスエリアで、大の大人が3人で、見知らぬ人に「車に乗せてって欲しい」とお願いするのです。理屈で考えたら、物騒な今のご時世に、そんなリスクのある申し出を受けてくれる人がいるとは思えません。また、3人を途中で乗せるということは、5人以上乗れる車に2人以下で運転している人でなければ物理的に無理です。そうやって理屈で考えると、「むしろ1人で動いたほうが、相手も警戒せずに乗せてくれる可能性が高いんじゃないか」と思いませんか?

しかし、結論として3人でチームを組んでチャレンジしたのは正解でした。なぜなら、ヒッチハイクは簡単にOKが出るものではありません。何度も断られます。もし1人でやっていたら、10回も断られれば途中で挫折していたかも知れません。しかし、3人で動いていると、自然発生的に精神衛生面の役割分担が出来てきて、誰かが落ち込むと誰かがフォローし合えるのです。いくら能力が高くても、知識があっても、体力があっても、心が折れたらお終いです。良いときは喜びを分かち合え、辛いときは支えあえる。そこにチームの良さがあることを、そのとき実感として学びました。

|

« 今月の本棚 【2005年10月】 | トップページ | Vol.79 『その「選択の結果」をちょっと想像してみよう。』 »

今月のワニレポ(今月の気づき)」カテゴリの記事