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2005年10月 1日 (土)

Vol.78 『考えごとは、紙に書きながら。』

心理学者によると、平均的な人間は一日に六万個の思考を頭の中にめぐらせるそうです。残念なことに、この思考の95%はあなたが昨日考えたことと同じことです。そしてその前日に考えたこととも同じです。要するに、あなたの頭の中にめぐっている思考のほとんどは、生産性がないおしゃべりで、何の役にも立ちません。もうひとつの問題は、西洋式のライフスタイルにありがちの、外から入り続けて来る意味のない刺激です。テレビやラジオを単に「寂しいから」かけっぱなしにしておいて、中身のない小説を読んだり、意味なくネットサーフィンをしたりという人たちは大勢います。<中略>あなたが全く独自の面白いアイディアを出したのは、いつのことでしたか?悲しいことに、大多数の人々が日常の雑念にとらわれて日々を無駄に過ごしています。

(『ガラクタ捨てれば自分が見える』 カレン・キングストン 著
 小学館文庫 P.193より引用 )

ちょっと気がかりなことがアタマをよぎることがあります。すると、次第にそのことがアタマの中を占める比重が大きくなる。気がかりなことだから、当然プラスのことではなく、マイナスのことが多いものです。

「あの人に誤解を与えてしまったかも知れない。どう思われているだろう?」
「今月中にやり終えなければならないことが、たくさんあるなあ。本当にやれるのか?」

すると、それが漠然とした不安としてアタマの中をグルグル回ります。このときの私の精神状態は健康的ではありません。そして、この本を読んだとき、気がついたのです。
「アタマの中だけで考えようとするからいけないんだ」と。

アタマの中で考えることは、目で見えません。言葉にもしていません。つまり、目で認識するための時間、言葉におきかえるための時間を必要としない分、「漠然とした不安」がアタマの中を超高速回転でガンガン周り巡っているのです。ならば、どうしたらいいか?そう、紙に書きながら考えればいいのです。

ちょっとした憂鬱感から抜け出したくなったら、躊躇せずに紙とペンを取り出し、今アタマの中で何を思い巡らしているのか、を5分だけ書き出してみる。書く作業によって、アタマの中を駆け巡るスピードが必然的にスローダウンします。そして書いたことを目で見ることで、「ああ、僕はこういうふうに思っているんだ」と客観的にわかるようになります。
「今、僕は何を考えているのか?」を正しく認識する。それをちゃんと認識したときにはじめて、理想の状態に向かってアタマが動き出しはじめるようです。試してみてくださいね。

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