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2005年9月 1日 (木)

Vol.77 『たった1割の前進でも、認めよう。』

完璧主義者にありがちなケースとして、「中途半端な状態が許せない」ということがあります。何を隠そう、私もその1人です。これは一見、よいことのように見えるかも知れません。常にベストを尽くす、最高の状態を目指す、ということですからね。
しかし、何かを始めようとする際に、この思考パターンが邪魔をすることもあるのです。

たとえば引越し後に資料の整理整頓をするとき。私は引越しして1年以上も経つのに、未だにダンボールに入ったままの資料が何箱もあります。ということは、「それは必要ないモノなんじゃないか」とも言えますが、本当は棚に整理して、気軽に閲覧できる環境さえ整えられたら、もっと活用すると私は思っています。

では、なぜその整理に着手しないのか、というと、いきなり完成した状態を目指したくなってしまうからです。そうは言っても、それは1時間や2時間では終わりません。まとまった時間が必要になります。それを一度に確保するのが難しいとなると、何日かに分けて行なえばいいのでしょうが、心のどこかで「一気にやってしまいたい」と思っているのです。すると、いつになっても「一気にやってしまえる日程」を確保できず、1年も経ってしまうわけです。でも、これって「何もしていない」ということですよね。

また、新しいことを学ぶときも同じです。私がかつて財務知識を習得するのが苦手だった頃、セミナーに参加しても、自分が理解できないことがあると、それだけでストレスでした。そして、その原因をセミナー講師のせいにしてみたりして。でも、その講師も私のためだけに話しているわけじゃないので、どんなに優秀なセミナー講師でも、私を完璧に理解させることは、もともと難しいのです。そこでセミナーが終了した後、「ああ、やっぱりわからなかった」と未完了感だけが残るのです。でも冷静に考えれば、100%理解できなかったわけじゃなく、5割ぐらいは理解できているのです。どんなに控えめに見ても、1割は前進しているのです。それなのに、理解できなかった9割のほうにばかり焦点を当てて、得られたことに気づかなかったのです。しかし、あるとき、こんな人生はつまらないと思いました。
たった1割の前進でも、いいじゃないか。10回積み重ねれば10割だ。そう自分を認めてあげると、心がすっとラクになる感じがします。1割の前進、認めてあげていますか?

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