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2005年6月

2005年6月 1日 (水)

Vol.74 『あなたにとっての「生産的な投入」とは。』

また“To do point“がたくさんリストアップされても、必要ないと思ったらすべてやる必要はありません。見切ることが大切です。たとえば、確定申告で「生命保険料控除の証明書がない」というお客様には、とりあえず「探してください」とは申し上げるのですが、「あった場合となかった場合で税金の差は5000円です。だから面倒くさいと思ったら探さないで結構です。5000円は重要だと思ったら探してください」とお伝えします。ここからはお客様の判断です。お客様のなかには、「5000円のために探そう」という人もいますし、「探す時間がもったいないからそのぶん仕事にエネルギーを使って 5000円を稼ごう」という人もいます。後者は“To do point“を見切ったのです。

(『カリスマ公認会計士が教える収入に合わせてお金がグングン貯まる3原則』 天野隆 著  明日香出版社 P.118より引用 )

仕事は、「投入」する労力と、その結果得られる「成果」としての報酬のバランスでなりたっています。小さな「投入」で大きな「成果」が得られれば、誰だって嬉しいものです。
会社なら、少ない人数で大きな売上を出せればそれは嬉しいし、営業マンなら少ない時間働いて、大きな受注を獲得できれば嬉しいわけです。この「投入」と「成果」のバランスを「生産性」と言います。この概念は人によって、かなり違う場合があります。

上記の引用文は、非常に象徴的な例だと思います。税理士が用意するよう指示したことは「絶対に必要だ」と思い込んで、そのために3時間も4時間もかけて探そうとする人もいるかも知れません。しかし、その社長の時給を考えたら、それは見切ってあえて諦めたほうが得だということになります。

私の知り合いのある社長は、毎朝タクシーを自宅に呼び、事務所までタクシー通勤しています。一見、「贅沢だなあ」と感じますが、その「生産性」を考えると、贅沢どころかむしろ効果的な方法だと分かります。その社長は、あるとき心地良い対応で迎えてくれたタクシー運転手と直接契約をし、毎朝決まった時刻に自宅前に待機してもらうようにしました。コストは月10万円程度だそうです。自分で車で移動すればガソリン代や駐車場代がかかり、移動中にできることも制約されます。しかし、タクシーで移動している間は、携帯で打ち合わせもできるし、パソコンでメールチェックもできます。忙しいときは仮眠することもできます。いずれにしても、自宅のドアを開いて、事務所の前でタクシーを降りるまで、「移動に一切の気を使わなくていい」環境が得られるのです。ちなみに彼の報酬はウン千万円の超高額所得者です。1日往復で40分程度の積み重ねで、月10万円どころではない価値を生み出せるのであれば、タクシー通勤はその人にとって生産的な投入と言えるでしょう。
 あなたにとっての生産的な投入には、何がありますか?

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Vol.74 『技をかける前に相手を崩しておく。』

 私は学生時代から少林寺拳法をやっていて、今でも月に1~2回は道場に向かいます。仕事から離れて道場で汗を流していると、「相手との距離感(間合い)を適切に保っているか?」「“どうやってやるか”と自分の動きにばかり意識が向いて、相手の状態を見ていないのではないか?」など日常のコミュニケーションに通じる気づきが得られます。 先日、投げ技を練習していたときにもまた1つ気づきがありました。それは、「技をかける前に相手を崩しておく」ことの大切さについてです。

その日私は、自分より身体の小さい人が相手だと簡単に投げ飛ばすことができたのに、自分よりも身体が一回り以上大きな相手になると、全く技がかからず戸惑っていました。
少林寺拳法は、相手の重心を崩して、抵抗できない状態にした上で技をかける点に特徴があります。よって、正しくやれば筋力がさほど強くなくても相手を投げ飛ばせるはずなのです。

しかし、そのときの私は力任せに相手を投げようとしていました。だから、相手が身体の大きな人だと、力負けして投げることができなかったのです。しばらくその状態が続いた後、先生の技を見ていて、自分の過ちに気づきました。それは、「技のかけ方」ではなく、「技をかける前」に問題があったのです。それは、「崩し」です。本当は相手と組み合った時点で、相手の重心を崩すような姿勢をすでにつくっていなければなりません。それができれば、技をかける前から8割方成功したようなもの。すでに相手はバランスを崩していて、ポンと押せば倒れる姿勢になっています。そのような姿勢を予めつくっておくから、相手を投げるのに力はいらないのです。つまり、何倍もラクに目的を果たせるのです。

ところが力があると、そのような崩しを無視して力まかせに投げようとしてしまうのです。
これはビジネスでも同じで、ある分野で実力がついてくると、事前準備を怠ったりします。
たとえば、大勢の前で新企画のプレゼンをするとき。「事前に崩す」ことを考えるなら、事前に上司達にプレゼンの主旨を伝えて心の準備をしてもらったり、キーマンの賛同を得るためのポイントを予め調査して、「プレゼンをする前から、企画が採用されたも同然」の状態にできるかも知れません。いわゆる「根回し」です。それが自信過剰になると、そういう工夫は忘れてしまうのです。技をかける前に相手を崩すこと、意識していますか?

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今月の本棚 【2005年5月】

1)「はじめの一歩を踏み出そう」
マイケル・E・ガーバー 著/世界文化社

スモールビジネスを立上げ、これから発展させたい人は読んでおいたほうが良い1冊。

2)「The E Myth」
Michael E . Gerber 著/Harper Business

上記の本の原書。英語の勉強のつもりで読んで(眺めて)みた。

3)「実践的ゲリラマーケティング」
ジェイ・C・レビンソン 著/東急エージェンシー

4)「子どもが見えない」
義家弘介 金森俊朗 著/ポプラ社

5)「人生の選択」
オグ・マンディーノ 著/PHP研究所

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