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2005年5月 1日 (日)

Vol.73 『選択肢を自主的に減らしてみる。』

 便利な世の中になりました。ノートパソコンは軽量化し、通信回線の高速化でどこにいてもメールチェックができます。緊急の場合には携帯電話で連絡がとれます。こうなると、場所と時間を問わず、いつでも仕事ができるようになります。これは一見、とても便利なことのように思えますが、その反面、メリハリをつけるのが難しくなりました。休みでも仕事が頭から離れず、気分転換ができないままダラダラ仕事をしている人も少なくないようです。近年、うつ病やストレスに関する病気が社会問題化していますが、これは便利になり過ぎて、時間の流れが高速化した環境の変化に人間が対応しきれていない現象の1つかも知れません。

「いつでも好きなときに、好きな場所で仕事ができる」

ということは、一歩間違えると、

「いつでもどこでも仕事をしなければならない」

と紙一重です。ましてや、フレックスタイムやフリータイムが浸透し、自己管理で仕事を任されるようになると、なおのこと、仕事と休憩の境目があいまいになっていきますよね。私の周りでも、パソコンに向かって仕事をしている際、数分おきにメール受信ボックスをチェックしている人がいます。何をかくそう、私もその一人です。自宅でもメールチェックをできるため、昼夜の区別もオンオフの区別も自分が「意識して」コントロールしないと、いつの間にか境目がなくなるのです。肝心なのは、それを「選択しているのか?」ということ。

そんなある日、新幹線の移動中「快適だなあ」と思っている自分に気づきました。私は移動中は携帯の電源を切っているし、ノートPCも開かないことにしています。したがって、新幹線の中では完全に自分だけの空間と時間が確保されるのです。もちろんパソコンで仕事をすることも物理的には可能ですが、あえてその選択肢を捨てています。そこで私は気づきました。「選択肢が増えて便利になると、自ら選択肢を減らす勇気が必要なのだ」と。そのためには、「自分はその時間に何をしたいのか」を知ることがはじめの一歩になりそうです。

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