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2005年4月 1日 (金)

Vol.72 『根拠のあるほうが勝つ!』

 仕事をしていると、意思決定する機会はいたる場面で発生します。「●●さんとのアポはいつにしようか?」「新商品の価格設定はいくらにしようか?」「冬のボーナスは払うかどうか?払うならいくらにしようか?」などなど。役職やポジションによって、意思決定すべき内容は様々ですが、その人にとって必要な意思決定を日々していることでしょう。

このとき2通りの人を見かけます。1つはその際に根拠をとくに持たず、その場の感覚、フィーリングで突き進むタイプです。そのタイプの人たちの中には、天性のエネルギーと動物的カンみたいなもので突進し、それでちゃんと上手くコトを運べる人もいます。

しかし、それは万人には当てはまらないのではないでしょうか。少なくとも私がそのようなやり方をしていたら、そのときの精神状態の良し悪しや時間の余裕の差によって、判断がブレてしまい、一定のクオリティのサービスを提供することはできないと思います。その結果、後追いでやり直しが発生したり、効率の悪いスケジューリングの組み方をしたり、仲間のモチベーションを引き下げるような意思決定をしてしまいかねません。

そこで私が日頃から心がけていること、それは根拠を設けて考えるクセをつけることです。

たとえば新商品の価格を決めるときに、いくらにするかを話し合うのではなく、その前に「どういう根拠で価格を設定するかを話し合う」のです。すると、「5千円だ」「いや6千円だ」という会話ではなく、「最低でも●●以上の利益が出せる価格設定にしよう」「お客さんが人に相談せずに気軽に買える価格帯にしよう」というような考え方の根拠を先に出して、徐々に具体的に詰めていくことになります。その際に出てくる数字は、根拠となる考え方を踏まえた数字のはずなので、私の意向から大きくズレることはありません。

仮に私が出した根拠に問題があれば、もちろんそれ自体を見直せば良いのです。すると、たとえば「6千円にしよう」という私の意見に対する議論ではなく、その根拠のつけ方に対する議論にすりかわるので、私は精神的にとってもラクになるのです。そして、根拠のある意見は根拠のない意見よりも説得力を持つので、結局は根拠のあるほうが勝つことが多いです。

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