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2005年3月 1日 (火)

Vol.71 『似顔絵を書くつもりで見る。ミスドの戦略』

 「私は何をやっても要領が悪いのですが、効果的に目的を果たすコツはないでしょうか?」そのコツを1つご紹介したいと思います。私はそれを「ミスドの戦略」と呼んでいます。ミスドとはミスタードーナツのことです。以前ミスドのテレビCMを見たとき、私は「なるほど!」と膝を叩いた覚えがあります 。

通常、ドーナツ屋のCMなのだから、商品であるドーナツの宣伝をしますよね。しかし、そのCMでは、ドーナツの宣伝をしていませんでした。ご存知のように、ミスドは「ドーナツをいくつも買うとポイントカードがもらえる。それが10点に到達した際に、3つの景品の中から1つを選べる」という仕組みで、その3つの景品の特長をしきりにPRしていたのです。これはどういうことかと言うと、「“本当の目的”(ドーナツを買いに何回も来店してもらう)のさらに先に、もう1つの目的を持たせることで、“本当の目的”をラクラク果たしてしまう」仕組みなのです。

つまり、お客さんは次の3つの順番に行動を起こします。
「(1)ドーナツを買いに来店する」⇒「(2)ポイントカードが10点になるまでドーナツを買いに来店する(リピートする)」⇒「(3)商品を3つの中から1つ選べる」
この順番は変わりません。したがって、この・のアクションに焦点をあてさせることで、・と・は当然のごとく実行させているのです。例えば、お客さんは「3種類あるバッグのどれをもらおうかな~」というほうに意識が向いているので、「ミスドに行こうか、ダンキンドーナツに行こうか?」とか「ミスドはおととい来たから、今日はやめよう」などという思考回路を吹っ飛ばしてしまうのです。目的が・に設定されているので、・と・はプロセスでしかないのです。たとえば私たちが会社に行くことを目的に設定したときに、車の運転の仕方(プロセス)をいちいち意識しないのと同じです

この効果は、ちょっとしたことでも体験できます。たとえば、私は初対面の人の顔を覚えるのが苦手です。しかし、あるとき「ミスドの戦略」を応用して、「その人の似顔絵を書くつもりで見る」ことにしました。すると、なんと!一瞬しか見ていないのに、残像が頭の中にしばらくくっきりと残っていたのです。その一歩先の目的を設定してみましょう。

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