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2005年1月 1日 (土)

Vol.69 『“与える”ことができる自分になるには。』

豊かな発想を持っていると、損得勘定のようなWin-Loseではなく、Win-Winを考えるようになります。まずは困っている人を助けてあげよう。そしてその相手が準備できたら、私を支援していただければ嬉しいと考えるのです。これは、相手に支援してもらうことを前提とするよりは、結果として相手が自発的に自分を支援したくなるようにするものです。与えることで、あなたから何かが減ってなくなるということはありません。あなたの価値が減じることは何もないのです。むしろ、与えれば与えるほど、信頼とか感謝といったものを多く受け取ることになります。与えれば与えるだけ,減じるどころか豊かになるのですね。このことを知っていれば、最初に与えるという行為の中ではケチるということがありません。

(『「稼ぐ人」だけが知っている!13の氣づき』  岩元貴久 著
   フォレスト出版 P.206より引用 )

よく成功哲学の本などには、「与える人が受け取る人」「リーダーは先に与えることができる人」という主旨のことが書かれています。これは真理のような気がします。しかしながら、それを実践できる人はあまり多くはいません。仮に見返りが保証されているのであれば誰でも「与える」でしょうが、それは「与える」とは言いません。「取引」です。私はこの「与える」ことができる人になりたいと思い、具体的にどんなことができるかを考えてみました。

・ あいさつ、ねぎらいの言葉、感謝の言葉、笑顔
・ アドバイス、情報、ノウハウや知恵
・ 手紙やハガキ、新刊のプレゼント

いざ具体的にリストアップしてみると、私が「与える」ことをしてみよう、と思えることは、ほとんどお金がかからないことばかり、ということに気がつきました。ということは、「与える」ことができるかどうかは、経済的状態とはあまり関係ないようです。では、何が鍵となるのでしょうか?それは私が思うに、「相手に焦点を合わせようという精神的状態を保てているかどうか」です。自分のことで精一杯の状態では、なかなか他人のことまで心配りが行き届きません。鶏と卵の話しと同じで、「与える」ことと「精神的状態を保つ」こと、どちらが先かは微妙です。ただ、少なくとも自分で自分に「与える」よりも、他人に「与える」(そして結果的に巡りめぐって自分も与えられる)ほうが精神的負担が少なく楽しい。なぜなら、同じ労力をかけた場合、自分に与えても感謝の声は誰もかけてくれませんが、周りの人に与えた場合、喜びや感謝の声をかけてもらえて、活力が湧いてくるからです。その上、めぐり巡って何かの形でその行為が報われたとしたら、ラッキーですよね。一方では、ときに立ち止まり、焦点を自分のことから周りのことに切り替えることの大切さを感じています。

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