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2004年10月 1日 (金)

Vol.66 『目の前でメモをとるのは、お客さんに安心感を与えるためのサービスの1つ。』

 先日、ある方と食事をしながら仕事の打ち合わせをしていました。食事をしながらだったこともあり、彼はメモをとろうとしませんでした。
私は自分の記憶力は信用していません(10秒経てば忘れてしまう!)。そのため、何か約束をしたり依頼をうけた場合、その場で胸ポケットからペンとポストイットを取り出してメモを残します。そしてそのメモが書かれたポストイットは後でシステム手帳に貼り直され、確実に実行に移されます。もしメモを残さなければ、私はうっかり忘れて、約束を破る恐れがあります。したがって、約束を破らないために私はメモを重要視しています。
そのため、私はメモをとらないその人に対して若干の不安を感じて、言いました。

「あの、今のこと、メモしなくてもいいですか?良かったら、ポストイット使います?」
とポストイットとペンを差し出そうとした私に対し、彼は言いました。

「いえ、大丈夫です。ちゃんと覚えてますから」
そう言われ、私は若干の不安を感じながらもペンをポケットに戻しました。

そして数日後。彼に依頼していたことは実行に移されていませんでした。電話を入れました。「あのお店で依頼して、了解をいただいたはずなのに、どうして出来ていないのですか?」

彼は謝るしかありません。しかし、私はそうなることは予想できていたから、わざわざメモすることを勧めたのです。そのとき感性の鋭い人なら「メモをしないことが依頼者に不安を与えているのかも知れないから、ちゃんとメモをしよう」というふうに解釈するはずです。
本人は、メモしないでもちゃんと依頼事項を頭に入れて仕事をこなすことがカッコいい、と思っているのか、あるいは、単にわずらわしくて、自分の記憶力を過信していたのかもしれません。ところが、依頼をする私にすれば、「大事な用件をメモしないなんて、なんて無用心な人だ」と判断します。依頼者の目の前でメモを取ることは、約束を守るために必要なだけでなく、「これで大丈夫だ」という安心感を相手に与える意味もあると考えたいですね。

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