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2004年6月

2004年6月 1日 (火)

Vol.62 『自分の焦点はどちらを向いている?自分か、周りか。』

立ち止まると、周りにも関心が向く
「関心を持つのが、いちばん大事なことだ。関心を持つのが、いちばん肝心なのだ」
- フリードリヒ・フォン・ヒューゲル(イギリスの神学者)
(中略)「立ち止まる」ことをしばらく実践していると、自分自身の関心が、そうした個人的な問題を超えて、世界に関連する大きな問題にまで広がっていくのがわかってくる。きわめて個人的な事柄や希望をじっと見つめているうちに、自分だけの世界からいつの間にか抜け出し、世界の問題にまで関心がおよんでゆくのだ。「立ち止まる」ことを続けていると、自分の周りで起こることにいっそう注目するようになる。近くのことにも遠くのことにも関心が広がっていく。そうなるのが当然だ。注目する度合いがどんどん広がっていくからである。

(『急がない!ひとりの時間を持ちなさい』 デイヴィッド・クンツ 著 主婦の友社 P.276より引用

仕事もプライベートも、勢いに乗っているとき、身の回りの変化を肌で感じ、心地よく感じることがあります。そして、ますますそのスピードを加速します。順調なので、精神的には負担をほとんど感じていません。そういう体験、ありませんか?私はそういうときこそ「バランスを崩し始めている兆候だ」とこれまでの経験で学びました。つまり、焦点が目先に行ってしまい、家族、仕事仲間、その他自分の周りのことに意識が向かなくなってしまうのです。それ以来、階段の踊り場のように、順調な時ほどちょっと立ち止まり、自分の焦点をチェックすることの大切さを学びました。

しかし、1つ重要なことに気が付いたのです。それは、私は大丈夫でも、周りの仲間が大変な状況に陥っている可能性がある、ということ。私を支えてくれている仲間の器を超える仕事をやり続けていたら、いつかパンクします。それは、健康を損ねる形だったり、精神的に憂鬱になったり、仕事で失敗をしたり、いろいろな形で噴出することでしょう。いずれは彼らが自己管理でそれをもコントロールできるようサポートしたいと思っています。それまでは、リーダーは自己管理は当然のこととして、周りの仲間にちゃんと焦点をあて、バランスをとりながらビジョンに向かって走る器が必要なんだと感じている今日この頃です。

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Vol.62 『人は、楽しみ方を教えてくれた人からモノを買いたくなる。』

絵画を見てもさっぱり楽しみ方が分からなかった私が、先日ある画廊で友人たちとその見方を教えてもらいました。私たちは観賞用の一室に案内されました。そこにはスティーブンパワーの、海から日が昇っていく絵が飾ってありました。その画廊のオーナーは言いました。「最初部屋を少し暗くします」その状態で私たちは絵を見る。次に彼は「少し部屋を明るくします」と言い、ライトのつまみをひねりました。すると、ルームライトに反射して、その絵に輝きが出たことに気づく。さらに「もう少し明るくしますよ」と言って部屋の照明を明るくしました。すると、さきほどとは違う色が光に反射し、全く別の絵になったような印象を受ける。私たちは思わず「おぉ~!」と感嘆の声をもらしました。 オーナーは言いました。「絵というのは、光の加減で楽しみ方が全く変わります。見る角度からも変わります。そのときの自分の心の状態によっても違うでしょう。

この数分間のちょっとしたやり取りで、さっきまでは絵の素人だった私たちは、ちょっとだけ利口になったような気がしました。そして、新しい世界を見せてもらったことに感謝したのです。このとき私は思いました。「これが商売の基本だなあ」と。もし私にお金の余裕と、絵を飾るだけの部屋があれば、彼から絵を買っていたかも知れません。これは凄いことです。たまたま彼から絵の見方のプレゼンテーションを数分受けただけです。それだけのことで、数分前までは全く絵に興味がなかった人に、数十万、数百万円もするモノを「買いたいなあ」と思わせてしまうのですから。彼はその分野の絵画についてはハワイでもトップのセールスを誇る人だと聞きましたが、それもなるほど、うなずけます。

私が知らない世界は山ほどあります。美術、芸術、音楽、歴史、古典、将棋、アウトドアレクリエーション、等など。それらをやろうと思うほど興味を持てていないのは、私がその楽しみ方を知る機会にまだめぐり合っていないからです。それを教えてくれる人が現れ、私がそれを楽しいと思うことができたなら、きっと生活の幅が広がるに違いありません。そしてそういう喜びを与えられる人は結果的に事業を成長させることができるのです。人は楽しみ方を教えてくれた人からモノを買いたくなる。これは、私自身大きな気づきとなりました。

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今月の本棚 【2004年5月】

1)「実践する経営者」
P・F・ドラッカー 著/ダイヤモンド社

コミュニケーション社会において、パートナーシップをいかに築くか、その本質が見事に表現されている。何度も繰り返し読みたい。

2)「夢現力」
和仁達也 著/ゴマブックス

1年半かけて制作した渾身の1冊。本の形になってから読むと、新鮮な気持ちで学べる。夢を持ちたい日本国民全員に広めたい1冊。

3)「バカの壁」
養老孟司 著/新潮社

日頃、何気なく見過ごしている矛盾に気づかされる1冊。

4)「急がない!ひとりの時間を持ちなさい」
デイヴィッド・クンツ 著/主婦の友社

再読。心のバランスを取り戻したいときに読む薬のような本。

5)「何もしないで月50万円!幸せにプチリタイヤする方法」
石井貴士 著/ゴマブックス

実際にお会いした印象と文章のギャップが面白い(特にメルマガ)。

6)「作家になっちゃえ!」
水島智裕 著/三恵社

7)「成功して不幸になる人びと」
ジョン・オニール 著/ダイヤモンド社

8)「インビジブル・マーケティング」
ハリー・ベックウィス 著/ダイヤモンド社

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