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2004年3月 1日 (月)

Vol.59 『全体の中から自分を見る。』

自分を中心に考えれば、自分がやりたいことの抑制がきかなくなってしまう。全体の中で 自分が置かれた状況を正しく理解し、自分ができること、周囲に求められていることを実 行するよう心がければ、行動にも変化があらわれる。ただそれだけで、自然と円滑な人間 関係が形成されるようになっていく。全体と個の関係は複雑だ。
「個が集まれば全体となる。この時、個は全体の一部にすぎない」「いかなる個が存在す るかによって、全体が変わる」これは、部分と全体について述べた「ホロンの法則」であ る。<中略> 人はそこにいるというだけで、それぞれが互いに影響を受け合うものなのだ。

(『6000人を一瞬で変えたひと言』 大越俊夫 著 サンマーク出版
P.45より引用)

 仕事も趣味も、グループで活動していれば、人間関係の行き違いはどこにでも起こりますよね。そして、お互いに「あいつが悪い」と思っていたりします。それを第三者が見ると、冷静に判断できるのですが、当事者はなかなか客観的に見れないのです。

 自分に何か問題があって、そのまま気づかず直さずにいると、ある日突然、アクシデントがやってきます。それは、仕事で言えば、優秀な社員の突然の退職や優良顧客の流出、家庭で言えば、突然の妻の家出や息子の登校拒否、健康で言えば、病気などなど。いずれも、できることなら避けて通りたいことばかりです。

 そこで、このような大きな問題が発生する前に、何か対処できることはないかを考えてみました。そこで気がついたのは、「相手の目から自分を見る」ということ。そして、「全体の中から自分を見る」ということでした。

 私は少林寺拳法をやっていまして、いつも気づかされることがあります。それは、相手を投げるときに、自分の体の使い方にばかり注意を向けると上手くいかない、ということです。むしろ、相手の重心がどう移動しているか、どう体勢が崩れているかに焦点を当てることで、自分の体は必然的に適切な動き方をしてくれるのです。そのとき、「自分の体をどう動かそうか」とは考えていないのに、自分の体はちゃんと動いて目的(相手を投げる)を果たすのには驚きました。焦点を相手の状態に当てている、ということです。

 これは、自分と相手の2人のときだけではなく、複数の人と活動しているときでも同じことが言えるのではないかと思います。ちょっと深呼吸をして、「グループ全体としての現状と理想の状態を踏まえて、このグループの中で自分の向かおうとする方向性は適切なんだろうか?」と問い掛けてみると、思わぬひらめきがあるかも知れません。

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