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2003年5月 1日 (木)

Vol.49 『このアクションの“梃子(てこ)”はどこか?』

 仕事の仕方を劇的に変えるヒントは、意外なところで得られることがあります。私は学生時代から少林寺拳法をやっていて、今でも月1回程度は道場で汗を流しています。ここでは、日頃使わない体と頭の使い方をするので、良い刺激が与えられます。大きな声で気合を入れたり、突いたり蹴ったり、人を投げ飛ばしたり。日常生活ではあり得ませんよね?

先日、逆小手という技を仲間と復習していました。手首の関節を逆に取ることで、相手の重心を崩し、投げ飛ばすという技です。初心者が相手なら難なく技がかかるのですが、熟練者が相手だと、なかなかそうもいかないものです。その時、私の相手をした人は、いとも簡単に私を投げたあと、「最近、この秘訣がわかったんだよ」と言いました。私が「なんですか?」と尋ねると、「なんだと思う?」と逆に聞いてきたので、腕の振り方とか肩の使い方とか、いろいろ案を出したのですが、いずれもNG。 答えは、「腰を早くひねるだけだ」でした。

腰を素早くひねる(回転させる)ことで、両肩がさらに回転します。相手の関節を固めた状態で持っている私の両手はさらに早く回転するのです。つまり、梃子の原理で「腰」⇒「肩」⇒「腕」へと掛算のごとく力が伝わり、ラクラク相手を投げることができるのです。

このときの衝撃は大きなものでした。腰で投げる。見かけは同じように見えても、どこに焦点をあてるかによって、その効果は何倍も違うことはよくありますよね。これは仕事や人間関係においても同じなんじゃないかな、と思いました。

最近、私が仕事や日常生活において豊かさを得るための“梃子”のようなヒントとして大きな成果をもたらした言葉があります。それは、あらゆるアクションを起こす際に、「その価値を最大化し、他の人にも与え、その価値を認めてもらう工夫をせよ」と自分に投げかけることです。価値には報酬がついてきます。したがって、あらゆるアクションがこの言葉のフィルターを通ったとき、必然的に報酬がついてくるのです。言葉としては分かったつもりだったこのひと言が、明確な概念として頭の中に入ったとき、私の視界は大きく開かれた気がしました。

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