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2003年3月 1日 (土)

Vol.47 『ビジョンなきキャッシュフロー経営は、 あなたのエネルギーを抑えつける。』

 私がコンサルタントとして開業してから一貫して柱としている考え方に、「ガラス張りキャッシュフロー経営」があります。これは、お金の入りと出のバランスを考えながら、その出入りするお金に目的別に色をつけ、ビジョンを実現させていく経営手法です。具体的には、キャッシュフロー計画表をつくり、毎月全スタッフでそれを見ながら、今どこまで目標が達成できているか、どこに問題があるかを経営者と一緒になって考えるのです。

 最近、このキャッシュフロー経営を行う上で、ある重要な前提条件があることを痛感しています。それは、あくまでビジョンがあってこそのキャッシュフロー経営だということです。

 これを何年も繰り返していくと、当然ながらスタッフにも経営者と同じようにお金の流れや現状の資金繰り状態が分かります。つまり、良くも悪くも「先が見える」のです。通常、先を見通せるのは、良いことと思いがちですが、これからの見通しが険しく、目標達成が困難に見える場合、まだ時間的猶予があるにも関わらず「あきらめモードに入りやすい」という欠点があります。

 なぜ、そんな簡単にあきらめモードに入ってしまうのでしょうか?そこには、1つ大きな理由があります。それは、自分を奮い立たせるビジョンがない(あるいは色あせている)からです。例えば時間管理もそうです。体系的に時間管理を学ぼうとして、一生懸命システム手帳を使いこなそうと頑張っているうちに、それを書くのが目的になっていて、いつの間にか本来の目的であるビジョンがどこかに行ってしまう。そうなると、時間管理も苦しくなってくるのです。そして、エネルギーが吸い取られていき、「どんな経費を削ろうか」「人を減らそうか」とマイナス思考に陥りやすくなるのです。本当はキャッシュフローも時間管理も、ビジョンを最短距離で実現させるための道具であって、目的ではありません。ビジョンがあっても、金も時間も使いたい放題のどんぶり経営ではまずいので、お金と時間の枠組みをつくるのです。それなのに、いつのまにか目的と手段が逆転してしまうことがあるのです。

 今、自分のおかれている状況が苦しいと思っている方へ。あなたのビジョンは明確ですか?そして、それを人に話しながら、自分自身が奮い立ちますか?

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