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2003年1月

2003年1月 1日 (水)

今月の本棚 【2003年1月】

1)「目先の利益を捨てなさい」
広岡等 著/東洋経済新報社

本当のサービスは、お客さんの潜在意識にアピールし、受け入れてもらってこそのものなのですね。

2)「なぜあの人は部下をイキイキさせるのか」
中谷彰宏 著/ダイヤモンド社

10回言って通じないことは20回、20回言って通じないことは30回言う。大切なことならそこまで言うべきなんですね。

3)「なぜあの人はリーダーシップがあるのか」
中谷彰宏 著/ダイヤモンド社

夢と現実の距離を教え、詰めていくことは、リーダーの重要な役割の1つですね。

4)「コーチング・バイブル」
ローラ・ウィットワース他 著/東洋経済新報社

5)「小さな会社 儲けのルール」
竹田陽一 栢野克己 著/フォレスト出版

リピーターをしっかりつかむ工夫を心がけたい。

6)「ザ・プロフィット」
エイドリアン・スライウォツキー著/ダイヤモンド社

7)「こうすれば儲かる!」
ブライアン・シャー 著/きこ書房

8)「笑って金持ちになる方法」
リック・シーゲル&ダレン・ラクロワ 著/扶桑社

仕事にユーモアをおりまぜる習慣は是非取り入れたい。

9)「英語は絶対、勉強するな!」
チョン・チャンヨン 著/サンマーク出版

去年読んだだけで実践しなかった。今年初めてアメリカに行って、英語を話せない悔しさを味わったので、今年こそ・・!

10)「七田式超右脳英語勉強法」
七田眞 著/KKロングセラーズ

右脳活用のアプローチから英会話も学べる論理がとてもユニーク。

11)「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」
向山淳子 向山貴彦/幻冬舎

文法の基礎の基礎をわかりやすく教えてくれる。

12)「モリー先生との火曜日」
ミッチ・アルボム 著/NHK出版

人生に一層の価値をもたせるために、どんなことを考えればよいか。今すぐそれを探す旅に連れて行ってくれる良書。

13)「巨象も踊る」
ルイス・ガースナー 著/日本経済新聞社

ガースナーがIBMという巨大組織をいかに動かしたか、特にメールを社員とのコミュニケーションツールとして最大限活用している点が印象的。メール文章を公開している点もすごい。

14)「高塚猛の実践企業よみがえり学講座」
高塚猛 著/財界研究所

15)「仕事に効くビジネス書超要約101選」
藤井孝一 編集/ぶんか社

何冊もベストセラーを書く人には、本を書くことで果たしたいミッション、こだわりが明確ですね。インタビューが参考になる。

16)「武士道」
新渡戸稲造 著/教文館

TVなどから知る武士のイメージと実際の姿には、かなり違いがありそうだ。ここまで厳しさを追求するかどうかは別として、その魂は日本人として忘れずに継承したい。

17)「ポータブル・コーチ2」
トマス・レナード 編/ディスカヴァー21

自分の発想を広げる質問を自分に投げかける、セルフコーチングに使える1冊。

18)「朝10時までに仕事は片づける」
高井伸夫 著/かんき出版

朝、早く起きた方が良いことは分かるが、いまだ夜型の私であった。

19)「思考は現実化する」
ナポレオン・ヒル 著/きこ書房

かつて様々なハードルを乗り越え、私たちが知っている偉業を成し遂げた実例を思い出すことで、勇気が湧いてくる。定期的に読み直したい本。

20)「人生の意味」
キャロル・アドリエンヌ 著/主婦の友社

シンクロニシティの威力を再認識できる。どうせ寝るなら、寝ている間もビジョン実現のために活用したい。

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Vol.45 『異質環境体験を与えれば、ここが観光地になる。』

私自身は、観光をこう定義づけたい。観光とは、五感をゆさぶり、知性と感性を満足させる異質環境に入ること。つまり先に指摘した「感動させてくれる場所」をもっと重視しなければならないということだ。感動とは、単に視覚だけではなかなか生まれるものではない。その環境には、頭とハートの両方を揺さぶるだけのインパクトが求められる。その環境の中に身を置くことで観光客は、日常生活や時間などを超越した得も言われぬ不思議な体験を味わうことができるのだ。

( 『メイド・イン・ジャパンからウェルカム・ツー・ジャパンへ』 堀貞一郎 著 
プレジデント社P.27より引用 )

 東京ディズニーランドの元総合プロデューサーの堀先生から、日ごろ私が学ばせて頂いていることの1つは、「お客さんが異質環境を体験し、感動できるよう、知恵を出せ」ということです。この本は日本国のあり方についての提言ですが、見方を変えると「お客さんを集めるあらゆるビジネスの成功の秘訣」が盛り込まれていることが分かります。
「観光とは、五感をゆさぶり、知性と感性を満足させる異質環境に入ること」という定義をもとに、例えばセミナー事業を考えてみます。私は現在、定期的にセミナーを行う一方で、自らも受講者として多くのセミナーに参加しています。その中で思うことは、「セミナーもある意味、観光だなあ」ということです。先日参加したジェームス・スキナー氏のセミナーはまさに観光そのものでした。セミナーは通常、知識や知恵を伝える場ですから、知性を満足させることは当然のことです。しかし、感性をも満足させるセミナーは決して多くはありません。セミナーで異質環境を体験してもらうために、どんなことができるでしょうか?

◆ 見る:話す内容を、ホワイトボードで書いて示す。映像(ビデオやスライド)で見せる。
実物の小物を見せる。講師が分かりやすく演技をして、視覚的に印象づける。
◆ 聞く:講師の話はもちろんのこと、他の参加者との会話も印象に残るもの。繰り返し流
れる定番BGMが、後日そのひとときを思い起こす引き金になる。
◆ 話す:質問をさせる。ロープレをする。グループディスカッションをする。今学んだ知
識をさっそく使ってみることで、単なる知識ではなく体験として消化される。
◆ 書く:質問を紙に書かせる。演習をして紙に書かせる。マインドマップを書く。ポスト
イットに気づきを書く。聞いたことを書いていく中で消化される。
◆ 動く:ずっと椅子に座って人の話を聞くよりも、体を動かしながら学ぶことで、より深 く理解が進むことがある。場所を変えたり、体操したり、散歩をするのも手。

私は最近このようなことを意識してセミナーをしています。1年後には、もっと感性をゆさぶる仕掛けを数多く行い、観光のようなセミナー事業を確立したいと思っています。

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Vol.45 『伝言ゲームが、組織の生産性を低下させる。』

 組織を活用してビジョンを追求するというのは、とても楽しいことです。仲間の成功に自分が貢献し、また自分の成功のために仲間の協力を得て、一丸となって目標に向かって走るのは、結果も大切ですが、そのプロセス自体も楽しいものです。 しかし一方では、多くの場合とても難しい問題が起こっています。それは、「報・連・相がスムーズでないと、エネルギーが吸い取られて、生産性がダウンする」ということです。 例えば、こんな話があります。

 月初の会議で、上司が部下に「今月の20日の午後12時迄に支店の部門別売上データをメールで送って欲しい」と指示をしました。その上司は翌21日の営業会議でそのデータを利用して客先でプレゼンをする予定でした。そして、「20日は昼過ぎに事務所に戻り次第、部下からのデータを受け取り、1時間で加工をして、その後すぐにもう3件、営業に出かけよう」と予定していました。しかし、20日の昼過ぎにメールチェックをしても部下からのメールは届いていません。分刻みで動いている上司としては、約束の時刻に必要なデータが揃っていないのは死活問題です。そこで、上司はすぐに部下の携帯に連絡を入れました。
すると、「すみません、今、支店から売上データをFAXしてもらっているところです」とのこと。上司は烈火のごとく叱り飛ばしました。「今ごろ、何やってるんだ!なぜ20日の午後12時に間に合うように、予め支店に連絡しておかなかったんだ!しかも単なる売上データではなく部門別売上だぞ。」結局、上司は、必要なデータを部下がそろえるまで営業に出かけることができず、その日は事務所で時間を潰すことになりました。

 このケースでは、何が問題だったのでしょう?まず、部下は上司から依頼されたことを、正確にメモをしませんでした。ポストイットに「20日に売上データ」とだけ書き、机の上にペタっと貼っただけ。また、仕事を受けたときに、依頼された内容と自分の解釈に間違いがないかを確認することを怠りました。納期感覚が低いとしか言いようがありませんが、社内での仕事のやり取りにおいては、こういうケースは非常に多いです。組織で仕事をする場合、人によって基準の高い・低いの差があると、必然的に低い人に基準が合っていきます。すると、スタープレイヤーがいても必ず生産性は下がります。お客さんも社内の仲間も同じ仕事相手。「伝言ゲームをしていては信頼を無くす」という緊張感は持っていたいものです。

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