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2002年12月 1日 (日)

Vol.44 『非カリスマ経営者が、社員をまとめるには?』

先月、新しい会社を設立しました。この会社は私のクライアントおよびビジネスパートナーと共に、ある大いなるプロジェクトを進めていく目的で1年半の準備を経て法人化しました。参画メンバーはみな経営者であり優秀なビジネス・パーソンばかりです。私が実践している、お金と時間とコミュニケーションのスキルも全てマスターしている人たちでもあります。よって「もともとスキルとモチベーションの高い人が集まっているのだから、組織運営はさほど難しくはないだろう」とタカを括っていました。しかし、甘かった。いくら同じビジョンを持ってスタートしたとは言え、背景の違うメンバーが集まっているのだから、それぞれの捉え方には微妙なギャップがあります。よって、具体的に事業をスタートすると、様々な課題が出てきます。計画が予定より遅れてズレ込んだり、判断基準に微妙な差があったり、コミュニケーションの生命線であるメールでの報告・連絡・相談のレスポンスが遅かったり(無かったり)・・・。

そういう訳で、私は「いかにスタッフをビジョンに向かって同じ価値観とスピード感で走らせるか」について考えました。今までによくあった成功型の組織体とは、カリスマ性のある経営者がビジョンに向かってグイグイ引っ張り、それに皆がついてくる、という形でした。しかし、私自身はそういうカリスマ経営者のセルフイメージはありませんし、それは目指す組織体像でもありません。ならば、どうすれば良いか?

そこで私は、短期間で「我々が大切にしたい価値観」を文章化するプロジェクトをスタートしました(リッツカールトン大阪のクレドのように)。そして、2010年にどうなっていたいかの理想像を作文にする「ビジョナリーダイアリー(未来日記)」を書くプロジェクトも同時進行させています。私が1人で作るのではなく、全員でつくるプロセスに意味があります。この真の目的は、全スタッフの意思統一を図り、同じビジョンに向かって全力投球できる土壌をつくるためでもありますが、もう1つ意味があります。それは、経営者である私が、自分よりも年齢も経験も上の経営者をまとめる上で、躊躇せずにズレを指摘しやすくすること。そして本質的には、そうするまでもなく自己軌道修正モデルを確立することです。

人に言われて直すのではなく、自分達が考えたスタンダードと照らし合わせて、各自が自己判断で軌道修正できる自律的な組織体をこれから創っていきたいと考えています。

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