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2002年12月

2002年12月 1日 (日)

今月の本棚 【2002年12月】

1)「メイド・イン・ジャパンからウェルカム・ツー・ジャパンへ」
堀貞一郎 著/プレジデント社

五感を揺さぶり、知性と感性を満足させる異質環境に入ることが観光である、という定義は、あらゆる集客ビジネスに当てはまる。

2)「日本人らしく凛と生きる武士道の智恵」
梅谷忠洋 著/ゴマブックス

自分に起こる出来事に動じず、自分のやりたいことをやり抜く信念を持つ上で、必読の書。

3)「凡人の逆襲」
神田昌典 平秀信 著/オーエス出版

一人のカリスマよりも、成功者を生み出す組織をつくることの方が楽しい。成功したければ周りを成功者にすることが秘訣のような気がする。

4)「人は誰でもカリスマになれる」
清水佑三 著/東洋経済新報社

5)「海辺のカフカ(上)」
村上春樹 著/新潮社

6)「海辺のカフカ(下)」
村上春樹 著/新潮社

7)「ビジネスマンは本を書こう」
畑田洋行 著/サンマーク出版

8)「人間は自分が考えているような人間になる!!」
アール・ナイチンゲール 著/きこ書房

9)「企業参謀」
大前研一 著/プレジデント社

戦略を考えるときに、考えを誘導させる手順書として便利。

10)「ほめようはげまそう1001の知恵」
ボブ・ネルソン 著/かんき出版

11)「ロバートアレンの実践!億万長者入門」
ロバート・アレン 著/フォレスト出版

再読。情報のじょうごづくりのステップを再確認できた。来年の戦略に生かせそう。

12)「お金をかけずにお金を稼ぐ方法」
ジェイ・エイブラハム 著/PHP研究所

再読。他業界の発想やビジネスモデルを自社に取り込む上で有効な1冊。

13)「知能販のプロになれ!」
トム・ピーターズ 著/TBSブリタニカ

14)「ブランド人になれ!」
トム・ピーターズ 著/TBSブリタニカ

15)「セクシープロジェクトで差をつけろ!」
トム・ピーターズ 著/TBSブリタニカ

16)「7つの習慣」
スティーブン・R・コヴィー 著/キング・ベアー出版

再読。人生のバランスを振り返るためのチェックリストとなる。

17)「勝者のビジョン」
マーク・アレン 著/PHP研究所

再読。何度も読み返すべきビジョナリービジネスの必読書。

18)「日本の競争戦略」
マイケル・E・ポーター 著/ダイヤモンド社

再読。迅速かつ持続的に生産性を向上させる環境創りをする必要性を実感した。

19)「競争戦略論Ⅰ」
マイケル・E・ポーター 著/ダイヤモンド社

20)「競争戦略論Ⅱ」
マイケル・E・ポーター 著/ダイヤモンド社

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Vol.44 『1回の人生で、何回ものライフサイクルを楽しむ。』

二つや三つのキャリアをもち、それぞれでSカーブを描けるようなことをしている人はたくさんいる。典型的なのは女性だ。女性は四十歳台前半で生殖か納期を終えると、新しい活動に取り組む。同様に、運動選手など、肉体的条件に強く依存する仕事をした人は、コーチ、執筆活動など、より知的な能力を要求される仕事に就きたがる。新しいキャリアで成功するには二つの要件を満たす必要がある。一つはタイミングである。前のサイクルの秋に種をまいておかなければならない、ということだ。もう一つの要件は、その新しい活動が前の活動と十分に差別化されていて、新しい「種」を生み出すようなものでなくてはならない、ということだ。

(『「Sカーブ」が不確実性を克服する』 セオドア・モディス 著 
東急エージェンシーP.227より引用 )

 つい、2年前には絶好調だった経営者が久しぶりに会ってみると別人のように暗くなっていることがあります。業績も当時よりも桁外れに悪いようです。それは、1つには事業内容が時代の変化に取り残されたからかも知れません。しかし、もう1つ理由があるような気がします。それは、安心して停滞していたために、今やっていることが自分の中で陳腐化した、ということです。時代から取り残され、しかも「自分の中で終わっている」ことをやっていては、活力が出るはずもありませんよね。
 この本を読みながら、私が尊敬し、いつもお手本にしている堀貞一郎先生のことを思い出しました。堀先生は、これまでの73年間の生涯で、いくつもの全く異なる世界で卓越した成果を出してこられました。かつてラジオや映画全盛の時代にテレビを日本に導入し、ある時は交通事故減少のために日本人なら誰でも知っている交通標語をつくり、またある時は大阪万博を大成功させ、そして最近では東京ディズニーランドの誘致とプロデューサーをされました。1人の人間が「一生涯かけて経験できれば最高」と思える程の偉業を、一生のうちに何回も経験されているのです。そして、私がさらにスゴイと思うのは、導入期から成長期に入った途端にスパっと身を引いて全く違う活動にチャレンジしてしまうことです。普通なら、成長期から成熟期に至り、衰退期に入る直前までは身を引けないじゃないですか。

 世の中にはこのように、1つの分野だけではなく、いくつもの世界を渡り歩きながら一生を満喫する人がいます。ある分野で成功したら、そこに安住したい人が多い中で、彼らはなぜ、そんなに潔く身を引けるのでしょうか?そこで、この本を読んだとき、ピンと来ました。つまり、その世界における自分のライフサイクルを考えているのです。初めから「辞めるとき」をイメージしてスタートしていて、「○○の時点で私の役目は終わりだ」と決めているのです。「これが一生続く」と思うと、ダラダラやってしまうのですね。私も最近は、新しい取り組みをするときは、常に終着点を決めてから始めることを意識しています。

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Vol.44 『非カリスマ経営者が、社員をまとめるには?』

先月、新しい会社を設立しました。この会社は私のクライアントおよびビジネスパートナーと共に、ある大いなるプロジェクトを進めていく目的で1年半の準備を経て法人化しました。参画メンバーはみな経営者であり優秀なビジネス・パーソンばかりです。私が実践している、お金と時間とコミュニケーションのスキルも全てマスターしている人たちでもあります。よって「もともとスキルとモチベーションの高い人が集まっているのだから、組織運営はさほど難しくはないだろう」とタカを括っていました。しかし、甘かった。いくら同じビジョンを持ってスタートしたとは言え、背景の違うメンバーが集まっているのだから、それぞれの捉え方には微妙なギャップがあります。よって、具体的に事業をスタートすると、様々な課題が出てきます。計画が予定より遅れてズレ込んだり、判断基準に微妙な差があったり、コミュニケーションの生命線であるメールでの報告・連絡・相談のレスポンスが遅かったり(無かったり)・・・。

そういう訳で、私は「いかにスタッフをビジョンに向かって同じ価値観とスピード感で走らせるか」について考えました。今までによくあった成功型の組織体とは、カリスマ性のある経営者がビジョンに向かってグイグイ引っ張り、それに皆がついてくる、という形でした。しかし、私自身はそういうカリスマ経営者のセルフイメージはありませんし、それは目指す組織体像でもありません。ならば、どうすれば良いか?

そこで私は、短期間で「我々が大切にしたい価値観」を文章化するプロジェクトをスタートしました(リッツカールトン大阪のクレドのように)。そして、2010年にどうなっていたいかの理想像を作文にする「ビジョナリーダイアリー(未来日記)」を書くプロジェクトも同時進行させています。私が1人で作るのではなく、全員でつくるプロセスに意味があります。この真の目的は、全スタッフの意思統一を図り、同じビジョンに向かって全力投球できる土壌をつくるためでもありますが、もう1つ意味があります。それは、経営者である私が、自分よりも年齢も経験も上の経営者をまとめる上で、躊躇せずにズレを指摘しやすくすること。そして本質的には、そうするまでもなく自己軌道修正モデルを確立することです。

人に言われて直すのではなく、自分達が考えたスタンダードと照らし合わせて、各自が自己判断で軌道修正できる自律的な組織体をこれから創っていきたいと考えています。

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