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2002年11月 1日 (金)

Vol.43 『提案を与えるよりも、選択肢を与える。』

コンサルタントの仕事のイメージって、どんな感じですか?「経営の改善について提案してくれる人」でしょうか。しかし、私は日ごろ、なるべく提案をしないようにしようと意識しています。「どういうこと?それが仕事でしょ?」と思われるかも知れませんが、つまり、こういうことです。

1)“提案”と“要求”は紙一重である。人から要求されることが嫌いな人は、こちらが提案のつもりでも「要求された」という窮屈感を感じてしまうことがある。
(ちなみに、“提案”は相手に「やる、やらない」の選択権が大幅に委ねられるが、“要求”はそれがあまり無く、半ば強制的ですね)

2)その提案が的を射ていない場合、提案された方としてはむやみに断ったり否定できず、かと言って、それを上手く伝えられずにストレスになることがある。
(つまり、提案を否定することが、「せっかく提案してくれた相手を傷つけるのでは」と変に気を使ってしまうことがあるのです)

ならば、どうすれば良いかというと、私の考えはこうです。

「提案を与えるよりも、選択肢を与える。」

つまり、提案をした場合、その案が良ければYES、悪ければNOとなります。ここで1つ厄介なことは、「提案内容」と「提案してくれた人の人格」が同一化しやすいということ。
自分の提案に対する反応がYESだと嬉しいし、NOだと悲しかったりします。YESだと自分が認められたと思い、NOだと自分が否定された気になることがあるのです。これは、私がそう思うということは、逆の立場でもやはり同じことでしょう。
  しかし、「A案とB案、あるいはそれ以外の案(を探す)の3つあるけど、どれが良い?」と選択肢を与え、相手に選ばせたら、どうでしょう?相手はそのどれかを選ぶはずですから、NOとはならない。そして、お互いに傷つくことはありませんね。たったそれだけのことでコミュニケーションがスムーズになるので、不思議なものです。

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