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2002年7月

2002年7月 1日 (月)

Vol.39 『今のポジションの寿命を、自分で決める。』

一方、「芸人・志村」として考えることは、山ほどある。第一に、お笑い芸人として、常に質の高い笑いを提供出来るだけのネタ作り。第二に、お笑いの世界で、自分だけの確固たる笑いの世界を、いつもキープ出来るような個性作り。第三に、芸能界全体での「芸人・志村」のポジショニング。ここが非常に微妙で、いちばん難しい。

『志村流』 志村けん 著 マガジンハウス P.37より引用

 この本を読んで、志村けんという人は、自分のポジションを常に客観的に見ていて、自分を変え続けているんだなあと感じました。上記の3つのポイントは、コンサルタントにも同じことが言えて、私の場合「コンサルタント・和仁」のポジショニングをどう置くか、今後どう移行していくかを最近よく考えています。
 今の私は、「ワクワク感動しながら、経営者のビジョン実現化をサポートするビジョナリーパートナー(私の造語)」という、経営コンサルタントとコーチの中間にポジショニングしています。独立して以来、常にこのスタンスをとっています。つまり、クライアントのビジョンを引き出し明確にした上で、(私自身が実践して成果を実感できた)ノウハウを毎月の会議や研修などを通してクライアントに提供し、その目標達成を共に喜ぶ存在です。

 私には、このポジションをいつまで続けるかという問題があります。今私がポジショニングしているサービスは、コーチングがもっと広く浸透した頃には、希少価値が低下していく(つまり当たり前になる)と考えられます。また、私自身の幅を広げ、さらなる成長を図るためにも、徐々にポジショニングを移行させる必要性を感じるのです。私の次のステージは、ビジョナリーパートナーの立場を取りつつ、クライアントやスタッフの皆さんに「教え方を教える」存在になること。そして、その次はビジョナリーパートナー自体を育てること。同時に、その組織化およびビジョン実現化のシステムづくりに移行すること。そのタイミングと方法論をこれから具体化していきます。先手を打って考えることが必要です。

 私のクライアント先で、たまにこういうことがあります。社長が、スタッフAさんが立ち上げた事業をBさんに引き継がせたとき、「これは私の仕事なのに、Bさんが奪っていくのは納得できない!」と不満を漏らすこと。要するにAさんは「居場所」を奪われた感じがするのです。しかし本当は、優秀なAさんには、次のチャレンジに移行してもらい、そこに居場所をつくって欲しいと期待されているのです。彼はそのことに気が付いてからは、社長から言われる前に部下に引継ぎ、常に自らポジショニングを移行するようになりました。
  東京ディズニーランドを総合プロデュースされた堀貞一郎先生の言葉『自分で自分を追い込まなければ、時間が自分を追い込むことになる』が、いつも聞こえてきます。

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Vol.39 『最初に思い浮かぶ質問をプラスに変えて、 堂々巡りのダンスをさせない。 』

 思考には人それぞれのパターンがあります。たとえば何か新しいことに挑戦し、トラブルが起こったときに、人によって思うことは違います。

  Aさん⇒「うわっ!なんで、こんなことが起こったんだろう?」
  Bさん⇒「このことは、私にどんな気づきをもたらすのだろう?」

 この最初に思い浮かぶ質問によって、その後の思考パターンは自動的に決まってしまうようです。

 Aさんの場合は、「なんで、こんなことが起こったんだろう?」⇒「ツイてないなあ」⇒「やっぱり、自分にはこの仕事は向いていないのかも・・・。」となり、停滞あるいは後退につながります。

 Bさんの場合は、「このことは、自分にどんな教訓をもたらすのだろう?」⇒「成功するには、きっと何かプラスαの条件が必要なんだろう」⇒「それは何だろう?周りの人たちに相談してみよう」となり、解決策および前進につながります。

 先日、ある社長と話をしていました。彼は意欲的な方なのですが、思考パターンに特徴があります。それは、マイナスの口癖が多いという点です。私が何か提案をすると、本人はそれを本当はやりたいのに、つい「本当にやれるのかな?」と漏らすのです。おそらく無意識です。この「本当にやれるのかな?」という質問の次に来る(耳には聞こえない)質問は何だと思いますか?そうです。「いや、できないんじゃないかな。」という言葉です。そして、その後に来る言葉は、「でもなんとかしたいなあ。」「でも難しいよね。」と堂々巡りをするのです。そこで、私はその社長に言いました。「そういう堂々巡りをしている状態って、舞踏会でカップルが永遠にグルグルとダンスをしている状況に似ていますね?」「・・・!」
 それ以来、彼はその思考パターンに入りそうになると、ふと我に返るようになりました。

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