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2002年2月 1日 (金)

Vol.34 『強い"責任感"が組織の生産性を倍増させる。』

 組織の形が、数年前と比べて、大きく変わったなあ、と感じます。今では部門の枠を越えて、仕事がプロジェクトごとにくくられ、そのプロジェクトごとにリーダーがいて機能しています。そうなると、優秀な人は部門のリーダーもまかされつつ、プロジェクトのリーダーも担う、ということになります。中には2つ3つのプロジェクトのリーダーを担うという人も出てきます。

 このような環境の中で、組織が生産性高くあるために、もっとも大切なこと。それは「自分の役割に責任を持つこと」だと言えます。具体的には「常にタイムリーにリーダーに状況報告をすること」です。各自が仕事のプロとしての責任感を持つことで、お互いに対する信頼感が生まれます。すると、お互いの役割分担をより尊重でき、役割が重ならなくて済むため、爆発的に生産性がアップします。  
 逆に誰か1人でもいいかげんな人がいると、リーダーは「そういえば、あの仕事は問題なく進んでいるのかなあ」と不安が頭をよぎります。ここにムダなエネルギーが発生します。つまりそれは部下が考えるべきことなのに、リーダーが同じように頭を悩ませており、 「役割の重複」になっているのです。リーダーがそのことを考える時間はわずか数分でも、頭の中を占める不安のマイナスエネルギーは見逃しがたいほど大きなものになります。つまり、たった1人の責任感のない行動が、リーダーのエネルギーを吸い取ってしまい、組織の力を大きくパワーダウンさせるのです。  

 以前、私が部下だったとき、このことはよく分かりませんでした。しかし、クライアントや外部パートナーの協力を得ながら仕事を進めることを経験するにつれて、強く実感するようになりました。幸い、私のパートナーはこのあたりの使命感が強いので、安心して仕事を任せることができます。そのおかげで、私は次々と自分が本当にやるべき仕事に没頭でき、生産性をアップさせ続けることができています。

 営業のことはあなた、総務はあなた、Aプロジェクトはあなた、と各自が自分の役割における責任を100%果たす状態ができれば、トップの精神的負担は大きく軽減し、先のことを考える余裕が生まれます。それが企業を発展させるベースなのではないでしょうか?

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