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2002年2月

2002年2月 1日 (金)

Vol.34 『知識労働者への動機づけは、ボランティアのごとく。』

もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね? <中略> きみはたぶん何十もの素晴らしいアイデアに、目の前を通り過ぎさせてしまっていると思うよ。新しい考えを受け入れるのは、簡単じゃない。実際、僕たちの文化では、"1つのことに集中している"のがよいとされているしね。僕たちはね、失敗するのを怖がりすぎて、それが宇宙からの贈り物だってことに気づこうとしないんだ。

『マネジメント』P.F.ドラッカー 著 ダイヤモンド社 p.286より引用

 これからの知識労働者を組織化したいときのポイントは、まさにこれだなあと感じました。 私自身も自分に当てはめて考えたとき、いくら高い報酬を頂いても、その仕事自体が自分にとって動機づけになっていなければ、丁重にお断りする場合があります。それは、自分の果たすべきミッション(役割・使命)からズレているからです。

 一方で、ほとんど無報酬で働くことがあります。例えば昨年からコーチングのクラスリーダーを担当していて、月4回で各1時間を拘束されるのですが、これはタダ同然でやっています。事前に準備をしますから、実質的には月8~10時間くらい使うことになります。これだけの時間があれば、クライアントをもう1社増やすこともできるくらいです。
 これは、決してラクではありません。電話会議形式で20人が一度に参加して、顔が見えない状態で1時間のクラスを運営するのです。声だけでコミュニケーションをとるのは予想以上に大変でした。初めのうちは「リーダー、声がよく聞き取れません」「いつもの和仁さんらしくないですねぇ」など、いろんな指摘をされて、落ち込むこともありました。

 なぜ、そんな思いをしてまで、無報酬で働くのか?それは2つの理由がありました。

1)
レベルの高いクラスリーダー同士のコミュニティに加わっているという「所属欲」を満たされる

2)

クラスリーダー同士のトレーニングに参加することで、さらなるスキルアップ に挑戦できるという「向上欲」を満たされる

 このことに気付いたので、私は今後人に仕事を依頼するときは、なるべくこの2つを満たすことを意識したいなと思いました。

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Vol.34 『強い"責任感"が組織の生産性を倍増させる。』

 組織の形が、数年前と比べて、大きく変わったなあ、と感じます。今では部門の枠を越えて、仕事がプロジェクトごとにくくられ、そのプロジェクトごとにリーダーがいて機能しています。そうなると、優秀な人は部門のリーダーもまかされつつ、プロジェクトのリーダーも担う、ということになります。中には2つ3つのプロジェクトのリーダーを担うという人も出てきます。

 このような環境の中で、組織が生産性高くあるために、もっとも大切なこと。それは「自分の役割に責任を持つこと」だと言えます。具体的には「常にタイムリーにリーダーに状況報告をすること」です。各自が仕事のプロとしての責任感を持つことで、お互いに対する信頼感が生まれます。すると、お互いの役割分担をより尊重でき、役割が重ならなくて済むため、爆発的に生産性がアップします。  
 逆に誰か1人でもいいかげんな人がいると、リーダーは「そういえば、あの仕事は問題なく進んでいるのかなあ」と不安が頭をよぎります。ここにムダなエネルギーが発生します。つまりそれは部下が考えるべきことなのに、リーダーが同じように頭を悩ませており、 「役割の重複」になっているのです。リーダーがそのことを考える時間はわずか数分でも、頭の中を占める不安のマイナスエネルギーは見逃しがたいほど大きなものになります。つまり、たった1人の責任感のない行動が、リーダーのエネルギーを吸い取ってしまい、組織の力を大きくパワーダウンさせるのです。  

 以前、私が部下だったとき、このことはよく分かりませんでした。しかし、クライアントや外部パートナーの協力を得ながら仕事を進めることを経験するにつれて、強く実感するようになりました。幸い、私のパートナーはこのあたりの使命感が強いので、安心して仕事を任せることができます。そのおかげで、私は次々と自分が本当にやるべき仕事に没頭でき、生産性をアップさせ続けることができています。

 営業のことはあなた、総務はあなた、Aプロジェクトはあなた、と各自が自分の役割における責任を100%果たす状態ができれば、トップの精神的負担は大きく軽減し、先のことを考える余裕が生まれます。それが企業を発展させるベースなのではないでしょうか?

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今月の本棚 【2002年1月】

1)「マネジメント(エッセンシャル版)」
P・F・ドラッカー 著/ダイヤモンド社

知識労働者の動機付けは、ボランティアの動機付けと同じ(仕事そのものの満足感と自分の成長)というのは、発見でした。

2)「イスラム世界とつきあう法」
四戸潤弥 著/東洋経済新報社

3)「ジャック・ウェルチ わが経営(上)」
ジャック・ウェルチ 著/日本経済新聞社

情に流されて問題を先送りすることは、結局相手も自分も被害が大きくなることを再確認した。

4)「ジャック・ウェルチ わが経営(下)
ジャック・ウェルチ 著/日本経済新聞社

5)「プレゼンテーションのノウハウ・ドゥハウ」
野口吉昭 著/PHP研究所

人前で話す際の自分の見せ方など、参考になった。

6)「TQ(タイムクエスト)」
ハイラム・W・スミス 著/キングベア-出版

これを読んで私は毎朝15分で、その日の予定と月間の予定と中長期ビジョンに目をやる習慣を始めた。

7)「やりたいことは全部やれ!」
斎藤一人 著/総合法令

やりたいことは今スグやること、全国の不動産屋を利用することは、参考になった。

8)「ホームページにオフィスを作る」
野口悠紀雄 著/光文社新書

ホームページの活用イメージがまた1つ広がった。

9)「ホスト王のその気にさせる心理戦術」
ホスト王零士 著/青春出版社

10)「この指とまれ」
南部靖之 著/講談社

11)「ウォルト・ディズニー」
ボブ・トマス 著/講談社

12)「お金をかけずにお金を稼ぐ方法」
ジェイ・エイブラハム 著/PHP研究所

利益を上げたい人は、今すぐこの本を読むべし!大いなるヒントが得られる本。何度も読み返したい。

13)「100歳まで元気に生きるために今できる43の方法」
坪田一男 中谷彰宏 著/ダイヤモンド社

ミネラルウォーターを毎日飲む習慣付けをしたい。

14)「頭脳の果て」
ウィン・ウェンガー リチャード・ポー 著/きこ書房

フィードバックが成長を促すメカニズムを理解すれば、コーチングやマメに書きまくることの効用も納得できる。

15)「トップアナリスト大予測2002年度」
日本経済新聞社編/日本経済新聞社

16)「マネーに支配された日本、マーケットを支配するアメリカ」
ダグラス・K・カワバタ 著/すばる舎

17)「2002年日本経済」
高橋乗宣 著/東洋経済新報社

18)「2003年、日本国破産(番外編)」
浅井隆 著/第二海援隊

日本の財政状況の把握ができるのと、文章の組み立て方と見せ方が参考になった。

19)「水は答えを知っている」
江本勝 著/サンマーク出版

水がこれだけ言葉に反応するならば、70%が水分で出来ている人間だって、同じことかも?

20)「ニ宮尊徳」
守田志郎 著/朝日新聞社

ニ宮金次郎は、実は今でいう財務コンサルタントだったことが分かって、なんだか身近な感じがした。

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