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2001年12月 1日 (土)

Vol.32 『"それを知らないと気持ち悪い" 状態をつくれば、 吸収力は10倍高まる。』

 あるクライアント先で毎月店長研修を行っています。参加者は皆、とても素直な方たちなので、お話ししたことは一生懸命メモをして吸収しようとしています。しかし、1ヶ月経って、「先月お話ししたこと、覚えてます?」と尋ねると、多くの人が曖昧な微笑みでごまかしている姿を見て、思いました。
「どうしたら、彼らの吸収力を高めることができるのだろう?」

 最近、そのコツが少しずつ分かって来ました。それは、「それを知らないと気持ち悪い」という状態をつくってあげて、その後にその「答」が書いてある場所を教えてあげるのです。あえて先に答えを言わない方が良いようです。
例えば、過去の復習をする際に、単純に「復習をしますので、●ページを開いて・・・」と話し始めても、話が彼らの頭を素通りしてしまいます。その状態でお話すると、一から説明しなければならないので、復習に15分かかりました。そこで、ある日質問してみました。
「先月お話しした、○○についての4つのポイントは、何でしたか?」

 人は質問されると、脳が勝手に働き始めます。過去に教わった記憶があるのに答えが出て来ないとき、気持ち悪い感じがします。
「え~っと、なんだっけ!?なんとなく思い出せそうなんだけど」

 この時、彼らは、「○○についての4つのポイントは何だ?」という検索エンジンをフル稼働させます。つまり、脳に「?」の信号を送っています。しばらくして脳内が「?」で満たされた頃に、彼らに「その答えは●ページにあります」と言うと、高速回転でテキストのその場所に意識を向け始めます。そして答えを発見すると、「ああ、そうだった!」となります。つまり、脳が「!」の信号を発します。すると、すぐに思い出し、もう忘れません。
 私が質問を投げかけて、考えさせ、答えを確認するまでに使った時間は1~2分です。かつて復習に15分かけていたときの10倍のスピードで吸収できたことになります。
 何かを覚えたいときは、先に「?」の信号を送ることは、とても大切だと気づきました。

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