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2001年12月

2001年12月 1日 (土)

Vol.32 『自分に"これをする目的は何か?"質問するクセをつける。』

どんな読書にしろ、最終的には何らかの役に立つでしょう。しかし、目的をはっきり設定すると、それを達成する確率は格段に上がります。目的を持つことで、あなたの能力を最大限に使うことができるようになるのです。強い目的意識があれば、たいていのことは達成できます。(中略)目的を持つと、心身ともにパワーが湧いてくるのを感じます。確固とした目的意識を持つと、読むという行為に対して気持ちが新たになります。引き締まった気持ちで本に向き合うようになります。強い目的意識を持っているときは、肉体までが強く鋭敏になるのです。

『あなたのいままでの10倍速く本が読める』 
ポール・R・シーリィ 著  フォレスト社 p.63より引用

 私は普段、読書をしているとき、直感で「おもしろそうだ」と感じたものをアットランダムに読んでいます。そして、価値を感じた本は少し期間をあけて5,6回読み返すようにしています。ただ、このときの私の悩みは、「読んだことのある本を読んでいる間は、新しい本を読めない」という当たり前の障害でした。

 しかし、この本を読んで改めて気づいたことは、「目的を明確化しよう」というビジネスの大原則は、読書でも当てはまるんだなあ、ということです。それ以来、本を読み始める前に、「私が今からこの本を読む目的は、何か?」と自分に問い掛けるクセをつけるようにしました。これは初めは意識してやらないと忘れてしまいますが、そのうち習慣になります。
 すると例えば、
「私は今から30分かけてこの本を読むことで、来週の会議で話すための分かり易い事例をピックアップしたい。」とか、
「60分かけて、楽しみながら情報をインプットして、1週間後に締め切りの迫った企画に反映させたい。」ということを心の中で決めるのです。
すると、脳が勝手に働き始めて(まさにそんな感じです)、その目的を達成するアンテナがピンと張りました。そして、目的を果たせた上に、読書スピードがアップしました。

 これと同様に、講演会やセミナーに参加したときも、ただ漠然と話を聴くのではなく、 「この講演で私は、人に分かり易く伝えるコツを3つ以上吸収しよう」 「このセミナーで私は、営業のアポイント数を増やすための具体的なアイデアを1つ以上持ち帰ろう」というように考えることを意識づけていますが、これをやらなかった頃と比べて、大幅な生産性アップにつながっていることに気づきます。
 自分に対して「目的は何か?」を尋ねるクセづけは、成長スピードを急激に高めますね。

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Vol.32 『"それを知らないと気持ち悪い" 状態をつくれば、 吸収力は10倍高まる。』

 あるクライアント先で毎月店長研修を行っています。参加者は皆、とても素直な方たちなので、お話ししたことは一生懸命メモをして吸収しようとしています。しかし、1ヶ月経って、「先月お話ししたこと、覚えてます?」と尋ねると、多くの人が曖昧な微笑みでごまかしている姿を見て、思いました。
「どうしたら、彼らの吸収力を高めることができるのだろう?」

 最近、そのコツが少しずつ分かって来ました。それは、「それを知らないと気持ち悪い」という状態をつくってあげて、その後にその「答」が書いてある場所を教えてあげるのです。あえて先に答えを言わない方が良いようです。
例えば、過去の復習をする際に、単純に「復習をしますので、●ページを開いて・・・」と話し始めても、話が彼らの頭を素通りしてしまいます。その状態でお話すると、一から説明しなければならないので、復習に15分かかりました。そこで、ある日質問してみました。
「先月お話しした、○○についての4つのポイントは、何でしたか?」

 人は質問されると、脳が勝手に働き始めます。過去に教わった記憶があるのに答えが出て来ないとき、気持ち悪い感じがします。
「え~っと、なんだっけ!?なんとなく思い出せそうなんだけど」

 この時、彼らは、「○○についての4つのポイントは何だ?」という検索エンジンをフル稼働させます。つまり、脳に「?」の信号を送っています。しばらくして脳内が「?」で満たされた頃に、彼らに「その答えは●ページにあります」と言うと、高速回転でテキストのその場所に意識を向け始めます。そして答えを発見すると、「ああ、そうだった!」となります。つまり、脳が「!」の信号を発します。すると、すぐに思い出し、もう忘れません。
 私が質問を投げかけて、考えさせ、答えを確認するまでに使った時間は1~2分です。かつて復習に15分かけていたときの10倍のスピードで吸収できたことになります。
 何かを覚えたいときは、先に「?」の信号を送ることは、とても大切だと気づきました。

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今月の本棚 【2001年11月】

1)「部下の能力を引き出す1001の知恵」
ボブ・ネルソン 著/かんき出版

2)「ほめようはげまそう1001の知恵」
ボブ・ネルソン 著/かんき出版

3)「細野真宏の経済のニュースがよくわかる本(銀行・郵貯・生命保険編)」
細野真宏 著/小学館

4)「あなたもいままでの10倍早く本が読める」
ポール・R・シーリィ 著/フォレスト出版

情報処理の画期的手法。これを体得できれば、人生を何倍にも 楽しめそうです。

5)「ルネッサンス再生への挑戦」
カルロス・ゴーン 著/ダイヤモンド社

ゴーン氏の実行力の源は、事実を適確に把握する力と、ビジョンに対するゆるぎない執着心によるのだと分かりました。

6)「会社の数字に強くなる本」
石上芳男 著/かんき出版

会社経営に伴うお金の流れと業務の流れをリンクして強したい人にはぴったり。

7)「好きなことをやって、成功する法則。」
竹村健一 中谷彰宏 著/PHP研究所

「肩書きはいらない。竹村健一でいい。」という、自分のやりたいことをとことん楽しんでやるスタンスが 痛快!

8)「スピード決断術」
中谷彰宏 著/ダイヤモンド社

「今、選べば、どちらも正しい。」という扉の言葉が人生をスピードアップさせてくれる。

9)「コンサルティング・コーチング」
中小企業診断協会 編/同友館

コンサルタントがコーチングを使うときには、ちょっとしたコツを押さえておくことが必要である。

10)「ドラッカーと福沢諭吉」
望月 護 著/祥伝社

経済発展の本質は、一過性の恩情をかけることではなく、金と人間の生産性を高めることにあることを再確認できる。

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