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2001年6月

2001年6月 1日 (金)

Vol.26 『たくさんタネをまく。』

赤ちゃんを産むには10ヶ月かかります。これが時間の原則です。どんなにスピードアップしても、産むのに10ヶ月かかる赤ちゃんを1ヶ月で産むことはできません。でも、10倍にスピードアップすることはできます。10ヶ月で1人しか生まれないとしたら、10人の恋人がいれば、10ヶ月後に10人の赤ちゃんを産むことは可能です。結果的に、1ヶ月に1人という計算になります。これが「10倍のスピード」の考え方です。タネは早くまかなければなりません。

( 『大人のスピード時間術』 中谷彰宏 著  
ダイヤモンド社 p.51 より引用)

 この事例は、極端なことを言っているような気もしますが、本質をついていると感じます。同時並行でいくつも仕事をこなしている人は、たくさんのタネをまいて、仲間の協力を得ながら着実に進行させているようです。これを一人で抱え込んで1から10までやっていたら、なかなかこうはいかないかも知れません。

 私自身、1年前と今を比べると、仕事のボリュームは2倍以上になっています。それでもなんとか対応できているのは、パートナーの協力を得て、同時並行的に仕事をこなしているからです。これが、もしいつまでも1人で仕事を抱え込んでいたら、きっとパンクしていたに違いありません。

 また、自分の中で意識していることとして、「投げられたボールはスグに返す」ようにしています。つまり、「メールを受け取ったらスグ返信する」「相談を受けたらその場で返答する」「宿題を頂いたらその日のうちに提出する」「会議を行ったらその日のうちに議事録を送信する」などです。もちろん全てがその通りにできるとは限りませんが、それを心がけることで自分の負担を減らしているのです。ちょっとでも貯め込んでしまうと、どんどんプレッシャーが大きくなって、意欲が落ちて、スピードが落ちて・・・と悪循環に入ってしまいます。常に自分の受け皿を空っぽにしておくと、精神的にラクですし、スピーディーな対応が可能になります。

 「たくさんタネをまく」「ボールをスグに返す」を実践するためには、おそらく「2歩、3歩先を見て、逆算で今を考える」というクセをつけておくことが大切だと思います。なぜなら、予想もしないことに対処するには当然時間がかかってしまいますし、ビジョンがなければタネをまきようがないからです。私は少なくとも月1回、できれば週1回は、じっくりと先のことを考える時間を確保して、先手のアクションを打てるようにしようと心がけています。

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Vol.26 『"やらなきゃ(ビクビク)"は先送りされ、 "いい感じ(ワクワク)"ならスグやれる。』

 コンサルティングにおいて、クライアントと課題を明確化し、これから行うべきことを洗い出した上で、「何日迄に、これをやっておいてくださいね」と決まったにも関わらず、それが実行されていない、というケースがあります。これは特に「重要度は高いけども、緊急度はさほど高くない(1分1秒を争うほどではない)」場合によく起こるようです。

 これは、私が以前行っていた営業活動でも同様でした。「御社にとってこれは重要な課題で、そのためにはこれは必要ではないですか?」と尋ねると、「その通り」と返事があるものの、なかなか購入の意思決定をされないのです。  本人にとっては間違いなく重要なことのはずなのに、「なぜ先送りされてしまうのか?」と考えていたところ、とても当たり前の答えに辿り着きました。つまり「誰だって、面倒なこと、やっかいなことは先送りにしたい」ということです。そして、「そんな経営者にチェックを入れてくれる(歯止めをかける)上司はいない」のです。

 これは私自身も同様で、得意な仕事はあっと言う間にやってしまいますが、苦手な仕事は先送りにし、それが完了するまでの間もなんとなく気持ち悪い感じがしています。  「やらなきゃ」と思っている一方で「でもなぁ・・・」と消極的な気持ちが働きます。

 このことを自覚して以来、私は自分の手帳に「未完了・気がかりリスト」というフォーマットを差し込み、思いついた都度「気がかりなことや未完了のままの案件を箇条書きにする」ことを始めました。すると、それまでは頭の中で未完了なことが膨れ上がって「いずれやらなきゃ(ビクビク)」という恐怖感があったのですが、書き出して目で見ることによって、客観的になれて恐怖感が圧縮されることに気づきました。さらに、そのリストを眺めながら、「これらを完了した先に、どんな"いい感じ(ワクワク)"が待っているだろう?」と、わざと意識して想像すると、気持ちが前向きになってくるのを感じました。

 どうせやるなら、ビクビクしながらよりワクワクしながらやりたいですね。

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今月の本棚 【2001年5月】

1)「楽しくなければ会社じゃない」
堀貞一郎 著/プレジデント社

感動を提供したいサービスマンには必読のテキスト。

2)「10年後の自分が見えるヤツ1年後の自分も見えないヤツ 」
落合信彦 著/青春出版社

魂に火をつけて、発奮したいときに読みたい。

3)「マインド・トレーニング」
シャクティー・ガーウェイン 著/たま出版

忙しい日常から視点を遠くに離し、内観したいときに読みたい。

4)「失敗学のすすめ」
畑村洋太郎 著/講談社

5)「次代を創る」
岩國哲人 著/プレジデント社

6)「バターはどこへ溶けた?」
ディーン・リップルウッド/道出版

よく似たタイトルのベストセラーと間違って買うと・・・

7)「最新ニュースが一気にわかる本」
池上彰 著/講談社

8)「間違いだらけの人生設計」
川北義則 著/青春出版社

自分がやりたいことをいかに設計していくかを考えながら読みたい。

9)「二住生活のすすめ」
松田力 著/同朋舎

10)「ビジネスマン夜・寝る前15分間の奇跡」
野村正樹 著/青春出版社

不安いっぱいで夜を過ごすことを克服したいときに。

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