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2001年4月

2001年4月 1日 (日)

Vol.24 『目標が行動を促し、成果が行動を持続させる。』

「若者は<一分間マネージャー>が好きになった。部下が、なぜ、彼のために喜んで働くのかがわかってきた。若者は手帳を指さしながら言った。「多分、興味をもっていただけると思いますが、これは私の心覚えのために自分で作った銘です。目標<一分間目標>とその結果<賞賛と叱責>とがどのように部下の行動に影響を及ぼすかについてです。」
  『目標が行動を促し、成果が行動を持続させる。』

( 『1分間マネージャー』 K・ブランチャード S・ジョンソン 著  
ダイヤモンド社 p.118 より引用 )

 私が経営コンサルタントとして行っていることは、「クライアントが達成したい目標を具体化し、それに到達するための最善の道筋を組み立てていくお手伝いをすること」です。そして、「実践した成果が、数値としてどのように表れているかを分かりやすくフィードバックし、さらなる意欲が湧き立つように促すこと」です。

 はじめは、特に体系たてた技術として意識してはいませんでしたが、ある時期からクライアントに、ある共通の傾向が見られるようになってきました。それは、

 「目標を立てて達成することを面白がる」クセがついた

 ということです。そして、これはとても重要なことだと気づきました。なぜなら、その会社のトップである経営者にとって、成果をフィードバックしてくれる存在は、通常は社内にはいないからです。社員なら、その頑張りや成果を上司が承認し、誉めてくれたり、報酬や役職がアップすることで、フィードバックを受けます。しかし、トップは自分で自分にフィードバックしなくてはいけないのです。これは、結構つらいです。孤独です。

 友達と2人でキャッチボールをしていると、球を投げれば当然投げ返してくれます。なんとなく、楽しいですよね。しかし、1人で壁に向かってキャッチボールをしていたら、なんだかツマラナイですね。球が自分のところまで跳ね返ってくるためには、かなり強く壁に向かって投げないといけません。経営者が自分で自分にフィードバックをする姿は、まさにこの「一人キャッチボール」と似ていて、エネルギーを消耗することなのではないでしょうか。

 だとすれば、もっとスピードアップしたい、と思っている方は、フィードバックをたくさんもらえる環境を自分の周りにつくってしまうと良いかも知れませんね。

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Vol.24 『エネルギーの発散量と成長度は比例する。』

 3月から、私はスポーツクラブに通い始めました。1人だけではすぐに挫折しそうなので、妻と一緒に週末は汗を流しています。ある時、「ダイエットコース」という、90分のコースをとって、ランニングマシンや腹筋運動やマシントレーニングをやりました。そのときは4名の受講者に1名のトレーナーがついて、いろいろアドバイスをしてくれました。

 このとき私は、自分のコンサルティングの仕事とこのトレーナーの仕事は、ある点において「とても似ているなあ」と感じました。それは、以下の通りです。

「ダイエットは本人がどれだけ汗を流すか、どれだけ食事をコントロールするか、が大切であり、トレーナーがどれだけ一生懸命汗を流しても、それだけでは本人はちっとも痩せないということ」

「経営は経営者がどれだけ脳に汗をかくか、どれだけ自己管理を徹底するか、が大切であり、コンサルタントがどれだけ一生懸命考えても、それだけでは会社はちっとも良くならないということ」

 当たり前ですよね。エネルギーをたくさん発散した人が、その分成長するのだと思います。これは、上司と部下の関係でも同じですよね。なにかの本で「良い会議は社員にたくさん喋らせる会議で、悪い会議は社長が一方的に喋り倒す会議である」というようなことが書いてありましたが、まさに同じ理屈ではないでしょうか。私は以前はクライアントよりも自分の方がエネルギーを発散していたのですが、このことに気づいて以来、180度やり方を変えました。実際その方が成果も出ており、クライアントからも好評です。

 最近、ビジネスにおいて「コーチング」という概念がさかんに取り上げられるようになってきました。この「コーチング」のように本人に考える努力を促し、本人の視野を広げ、適切な思考回路をつくりあげるトレーニングを継続させてあげることが「成長」において有効だということだと思います。

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