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2000年12月 1日 (金)

Vol.20 『そう考えた"プロセス"と"根拠"を 説明することもサービス。』

 コンサルティングというと、「モノを教える先生の仕事」というイメージがあるかも知れませんが、私自身は常々「コンサルテーションを提供するサービス」であると考えています。「先生」と「サービスマン」の違いは、言い換えれば「指導する人」と「支援する人」の違いとも言えます。「指導」という言葉には、上から下に教える姿勢が感じられますが、支援は逆に下から上を支える姿勢です。

 その差が具体的にどういう場で出るか、一例をあげて見ましょう。

 例えば、先輩が後輩に仕事を教える際、要点や結論は教えるけども、いつもその「根拠」を具体的に分かりやすく説明するとは限りません。それはとてもエネルギーを要することであり、忙しい日常においてそんな余裕はないからです。また、理屈よりもまず実践してみて気づいていくことが大切だからということもあります。しかし、後輩にしてみれば判断材料を持っていないので、結論だけ言われてもどこか納得ができません。まあ、長期間かけてじっくりと育てていく場合は、それでも良いのでしょう。企業ではこういう風景はよく見られます。

 短期間で、後輩が自ら判断し動けるようになるためには、「どういうプロセスでその結論にたどりついたのか」をオープンにして、その根拠に納得してもらうことが重要ではないでしょうか。これは、口で言うほど簡単なことではありません。なぜなら、ベテランである程、いちいち根拠やプロセスなど考えておらず、全く無意識に行動している場合が多いからです。それだけに『プロセス・根拠を公開する』のはエネルギーがいることだと思います。

 これからのコンサルタントは、経営者に結論を提案するだけに留まらず、その結論に至ったプロセス・根拠にこそ充分な説明をしていくことが大切であり、そこをどれだけ相手の立場にたって行えるかが勝負なのだろうと感じます。プロセスを共有すれば、その後も臨機応変な判断ができ、経営スピードもアップするのではないでしょうか。

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