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2000年8月 1日 (火)

Vol.16 『良いと思ったら、まずやってみる。』

 コンサルティングは頭を使う仕事です。ある現象を論理的に考えて、解決策を導き出すお手伝いをします。そのため、自ずと理論でモノを考えがちになります。これは、大切なことでもあり、一方で恐いことでもあります。

 「やって失敗する」ことを恐れ、考えに考え抜いて、なかな先に進めない人をよく見かけます。私もどちらかといえば、そのタイプでした。もともと慎重な性格ですので、思い切った冒険はなかなかできないのです。しかし、自分の意図に関係なく周りの環境変化や人の影響などで結果的にそちらに進まざるを得なくなって、後手で結果的にそれを行うということもよくありました。その時思ったことは、「なんだ、結局やることになるなら、初めにやろうと思ったときにやっていればよかった。」です。

 ただ、何も考えずに、ただ動くよりは、「こう動けば、きっとこうなるだろう」という仮説や目標を立てた上で動いた方が、次からの学習効果は高くなりますよね。だから、動く前に考えることは当然大切だと思います。問題は、考え過ぎて頭でっかちになり過ぎると、一歩も先に進めなくなることです。

 変化のスピードが加速度的に早い今、私は「何年も前の経験や実績は、今から行うことの根拠には、必ずしもならない」「だから今から根拠をつくるんだ」と割り切って、「初めは小さく、すばやく、とにかくやってみる」を心がけています。経験して、感じたことをベースに次の展開を考えていけば、実態に即したアイデアも湧いてくるような気がするのです。

 このような発想で動いていると、スピードアップせざるを得ません。過去の経験や実績を疑ってかかるのは、ある意味効率の悪いことですから、それを補うだけのスピードと機動力が必要です。また、膨大なエネルギーがいります。だからこそ、「好きなこと」や「良いと思ったこと」が起点になっていることが、そのエネルギーを持続させるための大きなポイントのように感じます。

 できることなら、このような機動力・瞬発力は、いつまでも持ちつづけていたいものです。

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