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2000年3月 1日 (水)

Vol.11 『"感動"が人を動かす』

 人間は感情の動物である、という言葉を聞いたことがあります。私は、以前新規営業を行っていたころ、「まさにそうだな~」と感じていました。その当時、私は大して能力  のある営業マンではありませんでしたが、お客様の話をとことん聞き、自分の考えを熱っぽく語ることで、結果的に私を受け入れてくださり、受注につながったことが多々ありました。
 これは何も私が素晴らしいトークをした訳でもなく、お客様の利益を理路整然と説明したからでもありません。おそらく、「やけに一生懸命、熱っぽく話す若者だなあ。まあ、ここまで言うなら、信じてみるか」という感じだったのではないかと思います。

 モノ余りの現代、「感動できる機会」というのは、そんなに多くないように思います。ありきたりのモノでは感動はできなくなりました。だからこそ、モノよりも「感動できること」により価値が見出せる時代なのではないでしょうか。

 現在、コンサルティング契約をさせて頂いている顧問先の経営者には、志が高く、情熱的な方が多くいらっしゃいます。共通していることは、「ワクワクできるビジョンを掲げ、それに向かって突き進む過程で、周りを巻き込むパワーを持っておられること」です。

 「ワクワクできるビジョンを掲げる」のは、誰にでも出来ることではないかも知れません。しかし、経営者なら必ず持っているはずですし、それを忘れかけていたら初心を思い起こし再度掲げることが大切だと思います。従業員は、経営者のビジョンに感動し、それを具体的に日常で実践しながらいろいろなことに気づいて感動し、お客様に喜んで頂いたときに感動し、その結果自分自身が成長していることに気づいたときに感動し、さらなる意欲を持ちながら能力アップしていく、ということが理想的だと思います。そのサイクルをどれだけ速く回せるか、によって、企業の成長スピードが違ってきます。

 新規事業を始める時や、企画を練る際、「感動」を起点に発想することが、お客様に受け 入れられるための必須条件といえると思います。

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