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1999年11月 1日 (月)

Vol.7 『指導の際には、"対立"せずに"共有"する。』

 どんな職業でも、一定の経験を積んでいくと「人を指導・教育する」機会は増えていくものです。上司なら部下を、チェーン店本部のスーパーバイザーなら各店長に対して指導しますよ ね。このとき、教える側の方がストレスを抱えるケースが意外と多いと思います。大抵は「1つの 課題を解決するためには、それに関わる何倍もの課題を解決しなくてはならない」ため、はたから 見ているよりも本人にとっては大変だったりします。さらに「何度言っても、相手がわかってくれない」「こちら(指導者側)の意図を汲み取ってくれない」などと、お互いの意思疎通が図れていない場合は、その大変さは何倍にも増幅します。

 このストレスを軽減する方策の1つは、「"対立"せずに"共有"する」ことではないかと思いま す。"対立"とは、「あの人にどういう風に理解させようか、指導しようか」という発想で対応する ことです。"共有"とは、「あの人と自分の情報量を一致させた上で、一緒に解決策を考えよう」というスタンスです。つまり、指導者だけでなく、相手にも一緒に考えさせるということです。

 "対立"のスタンスでは、お互いが向かい合い、ベクトルがお互いに向かっています。この場合、そこになんらかの抵抗が働くため、課題の解決に全力を集中しにくくなります。お互いに「上の者が下の者に教える」的な発想になり、片方がひっぱろうとし、片方がぶらさがろうとします。

 "共有"のスタンスでは、お互いが横に寄り添い、ベクトルが同じ方向に向かっています。お互いがパートナーの位置付けで課題を共有化しているので、その解決に全力を集中しやすくなります。 つまり、指導者が情報量を共有するための情報提供は行うけども、そのあとは一緒に考えましょう、というスタンスです。

 いつもこの発想がベストとは限りませんが、自律的な組織づくりが重要である今、こういうスタンスも大切なのではないでしょうか?

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