« Vol.2 『"ぶった切り"の発想』 | トップページ | Vol.3 『死んでも"やるべきこと"はなくならない』 »

1999年7月 1日 (木)

Vol.3 『人脈と情報は、公開するほど増えてくる。』

 以前勤めていた会社で、新規開拓営業に従事していた頃、ふと気がついたことがありました。それは、「人脈と情報は、公開するほど増えてくる」ということです。

 その当時、新規営業のため、毎日新しい出会いに恵まれていました。私は人との出会いが大好きですので、「ピン!」とくるAさんと出会うと、すぐに「Bさんに紹介してみよう」と、ご紹介の場を設けたりして、そこに何かが生まれることを楽しんでいました。しばらくこのようなことを続けていると、「Aさんと多少ご無沙汰していても、関係が途切れ難くなる」ことを発見しました。AさんとBさんが仲良しになることで、2人の会話の中で私が登場することがあるからかも知れません。Aさんと私が連絡をとっていなくても、Bさんと私のやり取りが続いていることで、結果的にAさんと私の接点が途切れずに済んでいるようで、久しぶりにAさんにお会いしても違和感なく会話が盛り上がったりします。そうこうして、結果的にネットワークが広がっていきます。

 情報やノウハウも同様で、友人に「こんな資料が手に入ったから、~の調査のときに利用してみては?」「こんなテキストを作ったのだけど、使える?」という具合にやることがあります。もちろん信頼関係の確立した相手に限ることは言うまでもありません。すると、それを見た友人が、「私だったら、こういう切り口でまとめるよ」「こういうことに関心があるんだったら、私もこういう資料を持っているから今度送るよ」ということになって、結局私の情報量が増えていく場合があります。このとき、私が差し出した「情報」と「"何かお役に立てたら"という気持ち」が「相手の情報を引き出すトリガー(引き金)」になっているのかも知れません。

 初めの頃は、「この情報はもったいないから、自分のところに止めておこう」とか「これだけ労力を費やして作った資料(ノウハウ)を人に見せて使われるのは損した気がする」などと量見の狭いことを考えていました(今でも時々は考えます)が、よくよく考えてみれば、普通の人なら「良いものを貰ったら、何か返してあげたい」「助けてもらったら、助けてあげたい」という貸借のバランス感覚を持っていますから、損するよりも得することの方が多いのも当然という気がします。

 もっとも、はじめからそういう見返りを期待して行うのはおかしな感じですが、改めて考えてみるとそういうものなのかな、と思うのですが、いかがなものでしょうか。

|

« Vol.2 『"ぶった切り"の発想』 | トップページ | Vol.3 『死んでも"やるべきこと"はなくならない』 »

今月のワニレポ(今月の気づき)」カテゴリの記事