2019年9月10日 (火)

Vol.245『執筆時間を半減させる!一歩前倒しライティング』

必要だけど手間のかかる「議事録やレポート」などの仕事を、最小限の時間でやり、しかも収穫も多くする秘訣があります。今日はその秘訣について、日本キャッシュフローコーチ協会の「協会活動レポート・プロジェクト」メンバーに伝えたことをワニレポでもシェアします。
もしみなさんが、所属するコミュニティや会社で、イベントやセミナーのレポート(A4サイズ2~3枚程度)を書く役割が与えられた時に思い出してもらえれば、きっと役に立つでしょう。

このプロジェクトでは、協会の公式行事について、参加できなかった人にも概要を共有できるように、「協会活動レポート」をサイト上で公開します。その執筆は協会メンバーが持ち回りで担当するわけですが、これもただ受け身でやると「やらされ感」で面倒くさい業務になってしまいます。ましてや本業で忙しい人にとって「いつかは書かなきゃいけないが、絶対的な納期がない業務」は先送りになりがちで、それ故に精神的負担は相当なものになります。そこで試してほしいのが「一歩前倒しライティング」。これは、通常の取り掛かりより全ての行動を一歩前倒しすることで、時間を短縮し納品スピードを早め、かつ収穫も最大化するもの。

ふつうは、書き始めるタイミングは「そのイベントが終わった日の夜か翌日」でしょう。

人によっては、3日後や1週間後になる人もいるのでは。その場合、「思い出す」だけでも大変で、記憶から言葉を引っ張り出す方に多大なエネルギーがかかり、相当な負担になります。

それに対して「一歩前倒しライティング」では、「そのイベントの前日まで」に15分だけ着手します。「えっ?なぜイベントの前に書けるの?」と疑問に思う人もいるでしょうが、もちろん、体験しなければわからないことは、事後に書きます。しかし、そのイベントの告知チラシや案内を元に、すでに「イベントに参加した」想定で、前書きと全体の骨格くらいは書けるものです。当日にならなければわからない部分だけ、空白にして後で書き込みます。

実は、この時点で全体の20~30%は文字が埋められます。さらに、前もって書くことでイベントに参加する目的意識が高まり、収穫を得やすいモードに入れるのです。

そしてイベント当日その仮原稿をスマホに入れておいて、休憩時間などにうめていきます。

体験した新鮮な情報なので、思い出す労力はゼロです。得られた気づきな学びを言語化することだけに集中でき、この時点で原稿の50~70%は完成させます。そして、イベント後に考えを熟成させて加筆して文章を整えれば、3日後には全文が完成。このやり方なら、前書きすることでイベントへの目的意識が高まり、収穫が最大化する上に、最小限の手間でレポートを書けて、最短の納期で提出でき、依頼者の信頼を獲得できます。オススメですよ!

 

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2019年8月25日 (日)

Vol.244『人が動く理由は、メリットの他に”意味”に共感できるから』

「新日本プロレスをもっと広めていこう」とプロモーションに精を出すようになってから、取材や試合後のコメントでの”言葉選び”がいかに大切であるか-、あらためて気が付いた。たとえば、タイトルマッチの記者会見だ。「がんばります!」や「勝ちたいと思います!」といった単調な言葉だけでは絶対に響かない人たちがいる。こちらに興味を持ってもらい、さらに巻き込むためには時事ネタを取り入れたり、僕の好きな『仮面ライダー』などのヒーローものからキャッチコピーを拝借したりと、何かしら目に留まり心に引っ掛かるキーワードを発信する必要がある。

さらに、プロレスを熱心に観てくれているファンには「なぜ闘うのか?」という試合の意義や背景を詳しく伝え、期待感を高めたい。だから、僕はいつもこの二つを一発で解決できる最大公約数的な言葉を脳内で探している。

 

(『カウント2.9から立ち上がれ
棚橋弘至 著
マガジンハウス 24頁より引用)

セミナーやイベントを開催していると、当然ながらたくさんの参加者に集まってもらいたいものです。本を出版すれば、多くの読者に手にとってほしい。そのときに主催者は「これに参加すると、どんな良いことがあるのか?」という「メリット」を訴求しがちです。
それはもちろん大切なことなのですが、人は「メリット」だけでは動かない場合があります。
そこにどんな意義や背景、すなわち「意味」があるかを丁寧に伝えてこそ、心が動き、次に身体を動かしてくれる(つまり参加してくれる)。

わたしはプロレスが好きなのですが、そもそもプロレスはファンに「メリット」を与えるものではありません。たしかに「元気になる」「ワクワクする」「ビックリする」などの良さがありますが、チケットを買って会場に参加する人は、メリットを求めているのではなく、「どんな試合を見せてくれるのだろう?」「どっちが勝つのだろう?」「どんなサプライズがあるのだろう?」というワクワクを求めています。そのワクワク感じさせる元となる、試合の意義や背景などの「意味」を、会社だけでなく、レスラー一人ひとりが本気で考えてSNSや各種媒体で発信しているのが、今の新日本プロレスの強さの1つだと感じます。

本書を読んで、わたしはこの「意味」をどれだけ丁寧に伝えられているだろうか?と振り返りました。たとえば、「なぜ、MVPコンテストを行うのか?」「なぜ、日本キャッシュフローコーチ協会をつくったのか?」「なぜ、本を書くのか?」などなど。自分の中では当たり前になっていることでも、周りの人には未知なことが多いものです。それを、ちゃんと掘り起こして、丁寧に伝えていくことで、周りの人たちが共感して動いてくれるのだと思います。そんな大切な基本を、棚橋弘至選手の本は思い出させてくれました。

 

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2019年8月10日 (土)

Vol.244『恐怖心から解放されて、納得の行動をするには?』

「自分がやっていることが、本当に正しい判断なのか、疑問に感じることがよくあります。あとで、後悔せずに済むよう、どうすればいいでしょうか?」
とは、ある経営者からの相談でした。

たとえばどんな例があるのか、を尋ねると「衝動的に教材や高額のセミナーに、必要以上に申し込む」「スケジュールが空いていると、埋めたくなる」ことがあるとのこと。
そのこと自体は悪いとは思わないので、「なぜそれが問題と感じるのですか?」と聞くと、彼は言葉を探しながら、次のように答えてくれました。

1)「衝動的に教材や高額のセミナーに申し込む」のは、「今は上手くいっているが、いつ経営が傾くかがわからず不安」なので、もっと成長しなくては、という恐怖心から行っている。なので、気合いが必要だし、正直疲れる。

2)「スケジュールが空いていると、埋めたくなる」のは、「空いていると、時間を無駄遣いしているようで、勿体ない!」「他の人はもっと有意義なことに時間を使い、さらに先に行って、引き離されてしまうのではないか」という恐怖心から行っている。なので、やはり気合いが必要だし、自分で自分を必要以上に忙しくしてしまっている気がする。

これを聞いて、かつてのわたし自身を思い出しました。27歳と、経営コンサルタントとしては若くして独立した当時のわたしは、「早く一人前にならなくては」という”恐怖心”から、自己投資も積極的に行い、時間のすき間なく予定を入れていました。はじめの数年間はそれでもいいのですが、7~8年が経ち、それなりに実力と実績を積んでいるはずなのに、その”恐怖心”は消えません。そこに違和感を感じたわたしはハッと気づきました。そこには「慣性の力」が働いていて、かつての自分には必要だったけど、今は必要ないものでは、と。かつては「欠乏感、未熟感」からくる”恐怖心”をガソリンにして走っていたけど、今は別の感情をガソリンにしてよいステージに来たのではないか、と。それは、”好奇心”です。行動する動機を「欠乏感、未熟感」などのネガティブなものから、”好奇心”のようなポジティブな感情にシフトしたところ、心の健康度がグンとアップしたのです。今、自分に必要なガソリンはどちらか、確認してみてはどうでしょうか。

 

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